最新光母材R&Dセンターを開設【ローゼンダールネクストロム】
FOCUS 有料経営史上最大規模の設備投資でOVDクラッド堆積&焼結システムを設置
Rosendahl Nextrom(ネクストロム)は、会社設立以来最大規模のR&D投資によって、フィンランド・ヴァンターに最新の光母材R&Dセンターを開設した。この投資によって、同社はOVD式クラッド堆積及び焼結システムの試運転とデモを可能にした。
光母材R&Dセンターは横置き型OVDクラッド堆積システム「OFC05」とクラッド焼結システム「OFC08」より構成されている。これらの設備は、OVD式クラッド工程のトライアルをフルサイズの光母材で行うことが出来る。Nextromは様々な母材長、そして直径150mmのOVD式クラッド工程において商用ベースのソリューションを提供することが可能だ。
OVD式クラッド堆積システム
NextromのOVD式堆積システムは、コア母材の外側にクラッド掛けするには実に経済的な方法だ。横置き型OVD式クラッド堆積システム「OFC05」は、毎分240gの堆積率を実現するデュアルスピンドルのクラッドシステムだ。標準的な仕様としては、同社のOVDシステムでは素材にD4:環状4量体(OMCTS:オクタメチルシクロテトラシロキサン)、バーナーガスにCH4(メタン)を使用する。D4は、排気の粒子フィルタを有するのみで高価なガス洗浄が不要となり、投資レベルを節減できるハロゲンフリー素材だ。D4とCH4の組み合わせによって、直接オペレーションコストを最小限に導くことが出来る。さらには、SiCl4(四塩化珪素)も素材として、バーナーガスとしてH2(水素)も使用される。
クラッド焼結・ガス抜きシステム
Nextromのクラッド焼結システム「OFC08」はシングル・デュアルいずれのタイプでも、スートが低OH基の状態でガラス化、高強度、高品質された状態でコア母材に被せられてクラッド化母材として固定されるようデザインされている。クラッドガス抜きシステム「OFC09」は、機械内に閉じ込められたガスを移すことで焼結された母材を充満したガスから解放させる。同システムのモジュラーデザインは、シングル・デュアルともに異なるサイズの母材にも対応可能だ。オーバークラッドされた母材は、オプションとしてプリフォーム延伸システム「OFC17」で紡糸工程に投入出来るサイズまで延伸することが出来る。