「Nokia Connected Future 2023」Review【1:低消費電力等でSociety 5.0に向けたデジタル化を推進】
SpecialReport 有料ノキアは7月27日、東京で「Nokia Connected Future 2023」を開催し、ノキアの刷新と新たなテクノロジー戦略を発表した。
講演では、ノキアソリューションズ&ネットワークスの最高技術責任者である柳橋達也氏が、ノキアの最新の事業・技術 戦略を発表し、日本におけるノキアの取り組みと国内市場の機会について解説。また、ノキアのRAN製品管理部門責任者であるブライアン・チョー氏からは、ノキアの革命的な RANソリューションが日本のCSP、モバイルネットワークオペレータ、および企業に対して柔軟性をもって提供される方法について紹介し、ノキアの技術的なリーダーシップで存在感を示した。
デモ展示は、ノキアが参加したMobile World Congress 2023の内容から選定され、エンタープライズ、モバイルネットワーク、クラウド&ネットワークサービス、ネットワークインフラ技術など、ノキアのポートフォリオ全体にわたる最新のイノベーション、製品、および技術について紹介。イベント全体を通して、ノキアが日本のCSPや企業が5G やDXを進めるための支援を行うことで、日本の産業の未来を形作ることや、社会経済成長を発展させるための準備が整っていることが示された。
(OPTCOM編集部 柿沼毅郎)
イベントの冒頭、ノキアソリューションズ&ネットワークスの代表執行役員社長であるジョン・ランカスターレノックス氏は「日本がSociety 5.0をめざす中で、ノキアは長期的な成長を続けるためにミッションクリティカルなソリューションを活用し、DXを推進するためのサポートを続ける。新しいブランド戦略とともに、お客様やパートナーと協力して、日本の未来を形作り、ネットワークの素晴らしい潜在能力を解き放つことにワクワクしている」との考えを示した。
ランカスターレノックス氏が特に強調したのは、ノキア製品が低消費電力である点だ。現在、電力消費量が世界的に増加しており、エネルギーコストの高騰は通信業界、産業、エンタープライズにも及んでいる。そうした中で低消費電力という強みは、OPEXの改善やサステナブルに向けた取り組みに直結する。同氏は「パフォーマンスやキャパシティ、スループット、それぞれの電力消費を考え、そしてチップセットやAI、MLなどをサポートしていく」と述べた。
Report目次
1:低消費電力等でSociety 5.0に向けたデジタル化を推進