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ルーメン・テクノロジーズの、エッジインフラとサービス群の強み【3:エンタープライズCDNにより、社内ネットワークや離島での帯域消費を抑制】

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配信動画をエリア内でリレー・共有することで、外部からの取得回数を抑制

 ルーメンが日本で注力しているCDN機能には、エンタープライズCDN(ECDN)もある。これは、企業の事業拠点における配信動画の取得時に、帯域消費を抑制するために開発されたサービスだ。

エンタープライズCDNの利用イメージ。

 社内ネットワークの帯域消費が増大する原因の一つとして、例えば社長訓示や重要情報の共有など、拠点内の多くの社員が同じ配信動画を視聴するケースが挙げられる。中原氏は「同じ配信動画を視聴する方々が、個々に外部から取得することで帯域消費が増大する。そこでエンタープライズCDNでは、外部から取得した配信動画を社内ネットワークでリレーして共有することで、外部から重複して取得するデータ量を減らして帯域消費を削減するというコンセプトで開発した。例えば15ユーザでリレーした場合、約75%の帯域削減が見込める」と説明している。

回線の増強をせずに、配信コンテンツの大容量化に対応

 再生端末数に比例して増加する帯域消費を抑制できるエンタープライズCDNは、米国の大企業を中心に普及が進んできた経緯がある。そして配信コンテンツの大容量化が進んでいる現在、社内ネットワークの回線増強をせずにネットワークパフォーマンスを最適化できるエンタープライズCDNは、コスト削減の有効な手段としてこれまで以上に利用シーンが広がりそうだ。
 中原氏は「1ギガの回線を購入するのと同等の価格で、1万人分のユーザライセンスをご利用いただける。日本では、企業様だけでなく、離島のようにファイバの帯域に制限があるケースでもご活用いただけると考えている。また、海外の事例では放送事業者様にも導入いただいている」と説明しており、「こうしたソリューションでは、モバイル網の通信量が自動で消費されることが課題となっているので、当社のエンタープライズCDNはそのON/OFFが設定できるようになっている。また、当社では他にもネットワークパフォーマンスを最適化する商材を取り揃えているので、そうしたものも組み合わせてご提案できる」と話している。

レポート目次

1:包括的なITプラットフォーマーが提供する低遅延

2:Lumen CDNの特長や、Lumen のEaaS、ふるまい検知型次世代WAFの強み

3:エンタープライズCDNにより、社内ネットワークや離島での帯域消費を抑制