通信技術を活用した放送インフラ機器【TOP】
SpecialReport 有料 欧米で進んでいる放送分野のIP化。40,375名の来場を記録した、日本における音と映像と通信のプロフェッショナル展「InterBEE 2019」でも、放送のIP化に役立つソリューションが目立った。
会場で聞いた日本の放送分野のIP化についてまとめると「欧米ほどのモチベーションではないが、4K/8Kを推進していくにあたりSDIでは帯域が狭いこと、また中継車に載せることも含めSDIケーブルの重量が課題となっていることから、IP化の注目は高まっている」というイメージだった。また、「IP網はコストを抑えて構築することもできるが、安全性を担保するために二重化、四重化をしていけば、当然コストは上がる。欧米では、重要なシステムは四重化し、そうではないシステムは二重化だけで済ませるというケースもある。考え方次第だが、高信頼性が求められる放送業界においてIP網を構築するにあたり、低コストを重視するのはやめた方が良いのではないか」といった声も聞くことができた。
今回のレポートでは、データセンタの汎用品をベースに放送業界に最適化したIPソリューションなど、「InterBEE 2019」会場で提案されていた展示の中から、通信技術を活用した放送インフラをピックアップして纏めた。
(OPTCOM編集部 柿沼毅郎)
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