CATVの最先端技術やソリューションが集う「ケーブル技術ショー2016」が7月28日～29日に東京国際フォーラムで開催される。展示会の開催テーマは「ケーブル技術が拓く!未来のCATVネットワーク社会」。本特集ではここで展示される伝送系製品を事前に取材し、Previewとして纏めた。
　伝送系の注目は「10G-EPON」や「XGS-PON」といった10G級のPONだ。これは今すぐに10G級PONで何かサービスを始めるということではなく、伝送路の整備は長期スパンで更新されることから、数年先を見据えた伝送設備ということで10G級PONに関心が寄せられている。

　CATV事業者からは「競合が10Gを始めないうちに先行したい」「競合が10Gを始めてから自分たちも対応すれば良い」という声が増えており、どちらにせよ10G伝送路を整備するのに効果的なタイミングは近い。また、HFCから一気に10G級PONへの移行を検討しているCATV事業者も増えている。既にFTTH化を済ませているCATV事業者における10G移行は短期間で済むが、HFCからの10G化（FTTH化）には期間がかかるので注意が必要だ。
　会場では10G級PONシステムとして、L2スイッチやL3スイッチが内蔵された省スペースOLTや、40G級PONと混在させた伝送デモを見ることができる。こうした伝送路の高速化以外にも、光伝送路の冗長化やコスト削減に繋がるソリューションなど、伝送路を整備するのに役立つ展示もある。
　また、DOCSISでは3.1の測定器が展示される。3.1で必要とされる測定項目は3.0よりも増えるので、どのような試験が必要なのかを測定器ベンダから聞いておけば今後のサービスインを検討するのに役立つだろう。

掲載出展社（50音順）

伊藤忠ケーブルシステム
Viaviソリューションズ（旧：ジェイディーエスユー・ティーアンドエム）
NTTアドバンステクノロジ
シンクレイヤ
住友電気工業
データコントロルズ
フジクラ
三菱電機