全ての通信Layerを支える物理層やL2伝送装置のトレンド~Interop Tokyo2016 Preview~(4)
期間限定無料公開 有料データコントロルズ
通信や放送、センサー、監視のネットワーク製品を扱うデータコントロルズは、メーカーと商社機能を併せ持つ企業。経験知識を活かした自社設計・開発製品を委託製造し、コストパフォーマンスに優れた製品を提供できるのが強みだ。
注目展示は、FEC機能を備えたWDMマルチプロトコルリピータ「DCWDM2108H」と10G OTNリピータ「OTN61002」の組み合わせによる高品質な通信ソリューションや、PCのUSBに接続して使用するユニークなトラフィックジェネレータ。ブースでは機器の使用方法や接続例などのデモンストレーションが行われる。
WDMマルチサービスリピータ
FEC機能を備えたWDMマルチプロトコルリピータ「DCWDM2108H」と10G OTNリピータ「OTN61002」の組み合わせによる高品質な通信ソリューションを展示。
このソリューションでは、8対のSFP+ポートを保有しWDMの使用で最大80Gの1芯双方向を伝送できる。WDMフィルタ、アンプは同一筐体内に増設できるので、省スペース化を図ることも可能だ。FEC機能による品質の高い通信とリモート監視を実現できる。
各機器の特長は次の通り。
センター間接続などの大容量長距離伝送とファイバコストの削減
WDMマルチプロトコルリピータ「DCWDM2108H」は複数のプロトコルが混在しても1芯ファイバで長距離大容量伝送ができるという、マルチサービス対応の製品。省スペース化によるコロケーションの有効利用や、長距離WDM伝送によるファイバコスト削減を実現できる。
10Gを120km伝送できる製品で、FEC誤り訂正機能(G.975.1 EFEC I.4/G709 GFEC)を搭載し、高品質な通信を可能としている。1Gを長距離で使っているユーザが10Gへ移行する際には、このFEC機能が注目されているという。
10G1リンクから使用が可能だ。伝送ポートは脱着可能な8対のマルチレートSFP/SFP+ポートを備えている。オプションでDWDMフィルタやアンプを増設でき、最大80Gの1芯/2芯双方向、もしくは40Gの1芯双方向2セットの長距離伝送を省スペースで構築することが可能だ。
LAN/OSCによるローカル/リモート遠隔監視機能(SNMP/syslog)にも対応。
更に距離を伸ばす場合は光アンプを同じ筺体に入れることができる。冗長機能も備わっているので、オールインワンに近い製品だ。テレコム、CATV事業者、データセンタと幅広い分野で役立つだろう。
2チャンネルのマルチサービス対応の10G OTNリピータ
10G OTNリピータ「OTN61002」は今年3月にリリースされた新製品。2チャンネルのマルチサービスに対応しており、幅広いシーンで活躍する10G OTNリピータとなっている。チャンネル毎にFEC誤り訂正機能(G.975.1 EFEC I.4/G709 GFEC)を搭載しており、高品質な通信を実現できる。
インバンド管理機能が備わっており、リモート設定やパフォーマンスモニタも可能だ。P to Pアプリケーションや前述のWDMマルチプロトコルリピータ「DCWDM2108H」を用いたアプリケーションでは、リモート端末として利用することもできる。
PCのUSBに接続して使用するユニークなトラフィックジェネレータ
「NuDOG」はPCのUSBに接続して使用するユニークなテスタ。ソフトウェアによりネットワーク品質・開通試験、フレームキャプチャが容易にできる。
システム設定/管理可能なコンパクトテスト装置でありながら、マルチストリームジェネレータ、TAP/ループバックテスト及びNICエミュレーションを実現する。データコントロルズ ネットワークシステム部 営業課の山口恵右氏は「使い慣れたPCで操作ができる点や、プロトコルの編集まできる点で特にご評価頂いている」と話す。
試験対象に対して、双方向(最大64フレーム@ポート毎)でのワイヤーレート送信。フレームは任意に設定可能なので、CRC/IPCSエラーフレーム等の生成が可能だ。TAPモードではwireshark のI/Fアダプタとして使用する事で、タグ付きフレームのVIDやエラーフレームなども確認できる。計測データはリアルタイムにエクセルへ出力が可能だ。
「NuDOG」のフレーム編集画面