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「COMNEXT」2024出展製品Preview【横河計測】

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R&D向け光スペクトラムアナライザの機能強化や、アクセス系の敷設・保守OTDRの12心リモート測定

光スペクトラムアナライザの機能強化

 横河計測の高速で高性能な分散分光方式の光スペクトラムアナライザは、可視から中赤外(350㎚~5500㎚)までの波長帯域をカバーする8種類の製品ラインアップを揃え、光ファイバ通信、バイオメディカル、環境計測など幅広いアプリケーションの光スペクトル測定ニーズに対応する。
 今回の見どころは近日公開予定の無料ファームウェア アップグレードであり、「AQ6380」(波長範囲:1200~1650nm、波長確度:±5pm、波長分解能設定:0.005~2nm)および「AQ6370シリーズ」(波長範囲:600~1700nm、波長確度:±0.008nm typ.、波長分解能設定:0.02~2nm)で4つの機能が強化される。

  • パルス光測定機能の一つである「GATEモード」を強化し、周回実験の測定時間を大幅に短縮。従来は数十分を要していた測定が数十秒で完了する。同社は「従来のGATEモードでは、測定する波長がランダムだったため、測定する波長の重複や測定完了の検出という課題があった。新機能では、パルス幅や発光周期に合わせてサンプリングする波長を自動調整する。これにより重複測定をなくし測定時間を大幅に短縮することに成功した。また、シーケンシャルな測定のため測定完了時に自動停止できる。今回の機能強化は大手キャリア様からもご好評をいただいている」と話す。
  • 多チャンネル光トランシーバ(LR8等)のWDM信号のSMSRを一括解析する「WDM SMSR解析機能」を追加。同社は「DFBレーザを重ねた光トランシーバの製造後の検査で、SMSRを一括で把握したいという需要が非常に増えていることから追加した」と話している。
  • WDM解析機能のパワー計算方法に、「X〔dB〕ダウン幅積分」を追加。異なる変調周波数や変調フォーマットの光信号が多重化されたWDM信号の各チャネルパワーの一括解析が可能となる。同社は「お客様が扱うWDM信号の光スペクトルが複雑化していることから、その測定の需要をヒアリングして機能を追加した」と話している。
  • 長時間繰り返し測定の光スペクトルデータと解析結果を記録する「データロギング機能」を搭載。デバイスの長期安定性評価やトラブルシューティング、装置の温度サイクル試験に有効な機能だ。同社は「この機能と併用して、ピーク波長やSMSRの長時間繰り返し測定も可能だ」と話す。

AQ6380

OTDRの12心光ファイバリモート測定でアクセス系の敷設・保守を効率化

 OTDR「AQ1210」は、アクセス系の敷設・保守で好評を博している製品。コンパクトな筐体(A5サイズ:約1 kg)に有線/無線LAN経由のデータ伝送とリモート制御を備えており、非常に使い勝手が良い。
 特に、リモート制御はリモートワークの普及と相性が良く、テレワークやオフィスワークをしながら、敷設や保守の現場にあるOTDRの遠隔制御や波形の確認ができる。例えば、トラブル時に管理者が現場に急行しなくても迅速に対応できる。また、融着現場の作業者が局舎に設置されたOTDRの波形を確認できるので、測定の担当者との連携も効率化できる。
 今回の展示では、同OTDRと12チャネル光スイッチボックス「AQ3550」を組み合わせた12心のリモート測定も紹介される。これは“8心と4心”や、“4心を3つ”も可能なので、現場で主流の8心や4心の測定を状況に合わせて効率化できる。
 横河計測は「お客様にリモート測定をご紹介すると、非常にご興味を持っていただけるので、お役に立てるシーンが多いと実感している。お客様から『こうした使い方はできないか』という前向きなご意見を頂くケースも多いので、今回の展示は、多くのお客様と一緒に作業の効率化を考えることができる絶好の機会として、積極的にご提案していく」と話している。

12チャネル光スイッチボックス「AQ3550」

出展製品特集目次

●NTT-AT

●キーサイト・テクノロジー

●精工技研

●センコーアドバンス

●ローゼンダールネクストロム

●ハイテック

●ミハル通信

●横河計測

COMNEXT2024特集

■事務局インタビュー

■光通信技術セミナー企画委員インタビュー