光コネクタ製造・保守、ネットワーク冗長、無線・有線の設備保全を幅広く展示

1本で1000回以上の清掃が可能なコネクタクリーナ

　昨年リリースの新製品「NEOCLEAN-F」は、同社が⻑年培ってきたクリーナ技術をベースに進化したペンタイプの光コネクタクリーナ。ワンプッシュで清掃できるスキルレス設計であり、持ち運びが便利なポケットサイズのコンパクトなボディながら、1本で1000回以上の清掃が可能だ。「当社従来製品と比べて約1.5倍の清掃回数であり、1清掃当たりのコストが下がっている。また、軽量化やストロークを短くしたことで更に扱いやすくなったとのご評価も頂いており、ブースでは体験コーナーを設ける」（同社）

評価から量産まで対応できる光コネクタ研磨機

　光コネクタ研磨機「ATP-3200」は、独立加圧方式を採用しており、コネクタ1個ごと個別に加圧されるので、各コネクタの適切な研磨量で完了し、削り過ぎを防ぐ仕組みとなっている。「開発品の試作研磨から多品種少量生産、大量生産まで対応し、高い研磨直行率とメンテナンス性を備えている。MPOコネクタ48端子、LCコネクタ96端子まで対応できる」（同社）
　研磨フィルムは四角い形状で裁断しているので、回転主体の研磨軌跡に加え、直線主体の研磨も可能だ。「丸い形状のフィルムの場合は中央や端の部分を破棄するが、四角い形状ならばそうした破棄が無くなるので、フィルムを効率的に使える」（同社）

物理レイヤ切替装置による光ファイバネットワーク高信頼冗長構成

　物理レイヤでの装置冗長、伝送路冗長に多くの実績がある同社の光スイッチは、ネットワーク障害をパワーの低下により検出し、自動的に経路切替を実行することで、ネットワークの断時間を大幅に低減する。物理レイヤによる切替を行うことで、「伝送装置の単機能化」や「設定の簡略化」を実現し、光スイッチを割入れてもトータルでコストダウンできる。「発売当初は主にIX事業者様にお使いいただいた製品で、その安定運用という実績により、今では通信キャリア様、ISP事業者様、CATV事業者様といった様々なお客様へと広がっている。切替時間は10ミリ秒以下を実現しており、今回はそのデモをお見せする」（同社）
　筐体は、シャーシタイプと小型軽量のタイプがある。顧客の要望に応じたカスタマイズも提供しており、例えば特定の回線を切り替えた際に他回線も連動して切り替える設定も可能だ。

電気設備を守る結露防止シート

　結露トラブルから設備を守る結露防止シート「G-ブレス」は、社会インフラや公共工事等で有効性が認められ、NETIS VE評価を得ている。防水等で密封された電気機器は、周囲との温度変動差で内部に結露が発生し、故障や漏電火災の危険もあるため、調湿シートのような対策は必須となる。「今回は調湿の効果が分る映像をお見せする」（同社）
　同シートは“呼吸”することで適正湿度を保ち、性能を長期間維持。電力不要で薄く軽いシート状のため、わずかなスペースや曲面などにも設置可能であり、メンテナンスも不要だ。「クロージャなど屋外通信設備で実績のある技術を応用して開発した製品であり、今では鉄道や交通など様々な分野で実績が伸びている」（同社）

電波減衰を抑制する超撥水材料の新製品

　水を強力に弾く「超撥水材料HIREC」は、降雨時のアンテナやレドームの水膜発生を防ぎ、通信、気象、放送等の無線設備における電波の水膜減衰を予防する。一般的な撥水材は半年程度で劣化するところ、本製品は防汚効果によって塗膜劣化を抑制しており、約3年間撥水性能を維持でき、施工費を削減できる。
　「揮発性有機化合物をほとんど含まない、水系材料タイプも昨年リリースした。引火点がないため消防法上の危険物保管に関する制約を受けず、取り扱いが容易だ。これは、航空法上の輸送コストの大幅削減にも繋がったので、海外展開にも注力している。性能や価格は従来と同等で、また水道水で希釈できるので専用溶剤のコストも不要になった」（同社）