つくばフォーラム2023Preview【横河計測】
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OTDRからダイレクト制御できるファイバ製造向けポータブル光スイッチボックスや、光スペクトラムアナライザによるマルチコアファイバ測定
素線・ケーブルの評価試験に最適なOTDR
同社は昨年8月に「AQ7280 OTDR」シリーズのラインアップを拡充。その一つである「AQ7286J」は、主要通信の2波長および1625nmに加え、光ファイバに混入したOH基の吸収波長(Water-peak波長)である1383nmも評価試験が可能な4波長モデルだ。光ファイバ素線の製造やケーブル化工程の検査・試験に使用できる。また、WDM用光ファイバケーブル評価においても有効だ。「波長確度を狭くしたことで、より製造検査に適した製品になっている。また、測定の確度が向上しており、より正しい値が出るようになった」(同社)
「IEC60793-1-40」に準拠した波長公差±15nm(標準)、±10nm(オプション)を備え、厳しい検査要項が設定される光ファイバ素線の研究・開発でも利用できる。「日本のお客様からは±10nmのご要望が多いことから、当社独自の機能として盛り込んだ」(同社)
ポータブル光スイッチボックスによる光ファイバ製造の効率化
「AQ7280 OTDR」とUSB接続して使用するポータブルな光スイッチボックス「AQ3550」も、同時にリリースされている。出力ポートにMPOコネクタを採用しており、OTDRからの制御により、12チャネル全て、または、任意の複数チャネルの連続測定が可能だ。テープ心線などの複数ファイバを同条件で測定する際に役立つ。タッチパネル上で測定したい光ファイバを自由に切り替えることができ、数千本の光ファイバを評価する作業時間の短縮と、接続作業機会を減らすことによる作業員の負荷低減を実現している。
「ポータブルな光スイッチボックスは国内では初だ。海外の競合に対し、製造用OTDRからダイレクトに制御できる利便性がご高評いただいており、製造現場でのご採用が進んでいる。光ファイバ市場では6912心といった多心化が進んでいるので、今後も光スイッチボックスによる製造の効率化という需要は増えてくるだろう。また、今年3月にフィールド向けOTDRにも対応したので、幅広いシーンでお役立ていただける」(同社)
光スペクトラムアナライザを使ったマルチコアファイバの測定例
分散分光方式光スペクトラムアナライザ「AQ6380」は、1200nm~1650nmにおける波長分解能5pmとダイナミックレンジ65dBを実現した製品。「2021年8月のリリース以来、国内外のR&Dから生産まで、様々な用途でご注目を頂いている」(同社)
今回の展示では、マルチコアファイバの測定例を紹介するという。現在、マルチコアファイバの測定方法として複数の方法が議論されており、マルチアプリケーションテストシステム含め豊富なラインアップを持つ横河計測には、ユーザと共に最適な方法を模索して提供できる強みが有る。「光スペクトラムアナライザを使ったマルチコアファイバの評価方法をご紹介する。弊社の製品であれば、マルチコアファイバの各コアに波長の異なる光源をそれぞれ入力し、そのスペクトラムを測定することで、短時間のコア間クロストーク評価が可能となる」(同社)
特集目次
■出展社Preview
・横河計測
以下、後日更新
■会場Review