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「ケーブル技術ショー2022」技術展示会場Preview【VIAVIソリューションズ】

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 同社は、PONシステムやWDMネットワークの品質の維持管理に必要なPON用のパワーメータ、WDM用簡易チェッカ、光スペクトラムアナライザ、およびWDM OTDRなどを含む、通信品質の維持管理を強力にサポートする製品群を紹介している。近況について同社は「最近では、光線路監視の問い合わせも多くなってきている。また、光線路監視装置では、監視サーバを必要としない監視装置のみで光ファイバの断線や減衰を監視するOTU5000も注目されている」と説明している。
 ブースでは、CATV専用のRF測定器、そして上記に合わせて10GEのスループット測定(L3やL4)などを行なえる「MTSシリーズ」や、地域BWA、ローカル5Gの測定器も展示する。

10GEのスループット測定や、5G測定

 同社はフィールド ネットワークテストのプラットフォームとして、「MTS5800シリーズ」、「MAP-2100 (ラックタイプ)」、「ONA -800」、「ONA-1000」をラインアップ。マルチテスト機能(イーサネット、OTN、SONET/SDH、CPRI、PDH、およびファイバチャンネル等各種ネットワーク)のインストール、保守およびトラブルシューティングのための様々な機能を搭載している。
 業界最小オールインワン「MTS5800」はPDHから100Gまでの2ポート独立テストを提供。「ONA」プラットフォームはモジュール構造を採用し、「ONA-800」は400G BERTモジュールと44GHz RF スペアナ、「ONA-1000」は2種類のBERTモジュール(~400G、~100G)を用意している。
 同社は「ONA-800は、5Gインフラを拡張するにつれて必要となる各種ニーズに対応しており、1台でファイバ端面検査と検証、ケーブルとアンテナの解析、RF(スペクトラムと干渉解析)およびCPRI/イーサネットテストを同時に実施できる。いつでもどの現場にいても、内蔵ガイド、自動テスト、合否結果の作成ができるので、5Gオールインワン基地局導入とメンテナンス テストソリューションとしてもご紹介している」と説明する。
 各プラットフォーム共通の主な機能は次の通り。

  • 複数のテクノロジと前述のマルチテスト機能を1つのツールに統合することによって、運用コスト削減。
  • キャリアイーサネットとモバイルバックホール アプリケーションのためにテクノロジとマーケットをリードするテスト機能を提供。
  • サービス インストールと障害切り分けにおいて使われた包括的なトラブルシューティング機能を提供。
  • LAN/Wi-fi/3Gでの遠隔操作、および簡単データ転送など、充実したリモートコントロール機能。
  • ベストプラクティスに従い、再現可能な、理解しやすい結果を提供する自動化されたイーサネット、IP、およびTCPテスト アプリケーションにおける、トラブルシューティングとターンアップの時間短縮を実現。
  • 最高10までのレイヤ2~4 CoS検証のためのマルチストリーム イーサネットテスト(ITU Y.1564測定手法準拠:SAMComplete)を提供。
  • データ(TrueSpeed、RFC 6349準拠)、音声(VoIP)、ビデオ(IPTV)用ディープ アプリケーション層試験による エンドユーザの満足度向上。
  • ウェブ ブラウザと仮想ネットワーク接続(VNC)経由のリモートコントロールとSCPIコマンドによるコントロール。

VIAVIソリューションズのフィールド ネットワークテスト プラットフォーム。

リモート光ネットワーク監視システム「ONMSi」と「SmartOTU」

 「ONMSi」光ネットワーク監視システムは、ファイバネットワークの正確な可視化により、作業時の生産性を高め、少人数のエンジニアでファイバネットワークを管理できるようにする。このシステムはファイバの劣化とその場所を正確に検出し、詳細情報と共にアラームを上げる。スケジュール化された測定により、ネットワーク事業者は長期的なファイバ性能評価と、効率的な資産管理を行うことができる。
 「SmartOTU」は、サーバ不要でプラグ アンド プレイによるスタンドアロンのリモートファイバテスト ソリューション。障害を自動的に検出および特定し、ファイバネットワークを監視する。同社は「SmartOTUは小規模なプライベートネットワーク内の重要なファイバを監視する革新的なソリューションだ。トレーニングやITチームによる特殊な構成をしなくても、箱から出した状態ですぐに使用できる」と説明している。
 ファイバで潜在的な問題が生じると、メール、SMS、SNMPのいずれかで数分以内にユーザに通知する。主なアプリケーションは「P2P と P2MP ネットワーク両対応の光ネットワークトラブルシューティング」「SLA 管理 (MTTR と対応の改善)」「ネットワークセキュリティ (物理的侵入の検出)」「ネットワーク構成 (テスト時間と人員の削減、テスト記録の保存)」「光ネットワーク性能の即時表示」等。
 「ONMSi」の主な利点は次の通り。
スピード:ネットワークを 365 日 24 時間監視し、問題発生時にはアラームを出し、自動的かつ正確にその問題を定量化し、場所を特定して、該当の現場にエンジニアを派遣できる。このすべてを数分以内で行うことができる。
拡張性:プラットフォームは、小規模から始めて、必要なペースで拡張できる。
包括的:は P2P (メトロ/コア/アクセス) と P2MP (PON) の両方をONTまで全面的にサポートする。
世界での実績:現在250を超える光ネットワークを監視しており、世界中で利用されている。
自由度:ユーザ環境で容易に統合できるように設計されている (ウェブ対応アプリケーション、 複数 API、ドメインアーキテクチャ) 。

「ONMSi」や「SmartOTU」の利用イメージ。

分散温度&歪センサB-OTDRによる光ファイバセンシング

 同社は光ファイバ網の監視/管理で2種類のOTDRで提供している。一つは通常のOTDR、もう一つは温度と歪み分布測定も実現するブリルアン(Brillouin) OTDRだ。
 ブリルアン散乱技術を使用したOTDR テストモジュールは、同社プラットフォーム「MTS-8000」や「OTU8000」に組み込むことで、敷設された光ファイバケーブルに沿った温度と歪みを測定できる。
 こうした光ファイバによるセンシングは、光がファイバ内を移動する際の物理特性を利用して温度、歪み、その他のパラメータの変化を検出するという原理だ。光ファイバセンシングはファイバをセンサとして用いて、ファイバに沿った数千もの連続センサポイントを作成できるのが特長で、分布型センシングと呼ばれている。送電線に沿ったホットスポットを検出し、光ケーブルの過度な歪みを検出し、位置を特定して、破断する前に対応するなどが活用例だ。
 主なアプリケーションは「パイプラインモニタリング」「製造、設置、保守のための通信ケーブルひずみ試験」「電源ケーブルの監視」「構造ヘルスモニタリング(SHM)」等。

一般的なセンサが「点」であるのに対し、光ファイバセンシングは「線」で展開することができる。

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