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「通信・放送Week 2022」出展製品Preview【センコーアドバンス】

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高密度型SN-MTコネクタを用いた400G伝送ライブデモ

 センコーアドバンス(SENKO)ブースでは、昨年開発された超高密度型コネクタ「SN-MT」を組み込んだ簡易CPO (Co-packaged Optics)をアンリツのテスタと繋ぐことで、400G伝送のライブデモを行う。既に同社は200/400G向け次世代光コネクタとしてCSコネクタ及びSNコネクタを市場投入しており、北米のHSDCはもちろん国内の通信キャリアにも導入されている。CS/SNコネクタと同様に、SN-MTコネクタは現在ハイエンド市場で望まれている超小型コンポーネントの総称「VSFF(Very Small Form Factor)」の新たなスタンダードとなり得る製品だ。

超高密度型コネクタ「SN-MT」

 SENKOは、近年200/400G市場向けにCSコネクタとSNコネクタを開発、デファクトスタンダードの一翼を担うコネクタとして市場に認知されてきた。そして、昨年開発されたのが、小型MTフェルールを組み込んだSNコネクタとなる「SN-MT」だ。MTフェルールを組み込んだ従来の16心MPOコネクタは、ピッチが250µmで接続部寸法も6.4mm幅だが、「SN-MT」は200µmピッチの5.2mm幅と一層の高密度設計(16心MPOの2.7倍)となっている。
 現在、北米HSDCのDCIでは超高密度(外径200µm)の光ケーブルが導入されており、プリターミネーションされたコネクタを伴ってDC内のパネル裏まで引き込もうという動きが顕著となっている。その意味でも、超高密度型コネクタは市場ニーズに適合している。SENKOは「Co-packaged Optics(CPO)が採用される将来には、51.2Tスイッチに用いる外部レーザ光源用に1Uパネルで1024心のファイバが必要となる。その場合でも、「SN-MT」を使用すれば1024心と外部レーザ光源も1Uで収めることが出来る。現在ハイパースケーラが世界のDCで占めるシェアは7割超と言われており、弊社のCS/SNコネクタも国内通信キャリアほかHSDCにも多く導入されている。今後はハイパースケーラのみならず、裾野の広いDCユーザにもあまねく使って頂けるコネクタを目指してゆきたい」と語る。

簡易CPOの400G伝送ライブデモ

 同社ブースでは、SN-MTコネクタとアンリツのSampling Oscilloscope「MP2110A BERTWave」および400Gbイーサネットテスタ「MT1040A ネットワークマスタ プロ」を用いて、400G伝送のライブデモを行う予定だ。「MT1040A」側に400G光トランシーバ(QSFP-DD 400G DR4 x 2)を挿し込み、CPOのマッチングプレートを模したSN-MTで繋ぐパッチパネル&スイッチフェースプレートを通して、伝送状態と波形に問題が無いことを来場者に披露する。
 同ライブデモは今年のOFCで行われた際に高い注目を集めたようで、コロナ禍でOFCに足を運べなかった日本の来場者にとっては期待が高まることだろう。また、同社ブースにはアンリツの各種テスタ以外に、FLUKEやVIAVIのパワーメータ、Panduitのラック等も集められる。つまり、CS/SNコネクタを含む同社の「VSFF」ソリューションが海外大手ベンダに既に幅広く受け入れられている何よりの証左と言える。特に、現場サイドの発言力が強い日本市場においては良いアピールにもなるだろう。

SN-MTを用いた簡易CPOの400G伝送ライブデモ構成図

On Board向けコネクタ各種

 SENKOは正面や機器内のコネクタ高密度化と同時にOn Board向けコネクタの開発も進めており、PluggableとCo-Packaged Optics市場の双方を視野に捉えている。SN/CS/MPOを受ける機器のフェイスプレート側では、機器内の設計自由度を向上させるために、全長を短くしたMini MPOやSN/CS BTW、最小ハウジングのバヨネットMPO、ブーツレス構造のMicro Latch等を提案する。また、ミッドボードの中継側では、スタッカブルで連結も可能なMBMC/MBMC MTやマイクロフェルールコネクタで、融着の手間を省くと同時に省スペース化も実現する。さらに、チップへの接続部ではエッジカップリング向けにレンズドファイバアレイ・90度ファイバアレイのラインアップを紹介予定だ。

特集目次

「通信・放送Week 2022」開催直前 主催者インタビュー

■光通信技術展 専門技術セミナー委員インタビュー

中村 二朗氏【NTTアドバンステクノロジ】
FOE-K IOWN構想の実現に向けて

土井 健嗣氏【日本電気】
FOE-1 光トランシーバーの最新動向と新冷戦による影響
FOE-13 クライアント側高速光トランシーバの動向、データレートとフォームファクタの進化

石部 和彦氏【アンリツ】
FOE-2 Siフォトニクス(トランシーバ技術)アイオーコア社の最新技術動向
FOE-6 ハイパースケールDC向け800Gbps/1.6Tbps光トランシーバの標準化・技術動向

清水 克宏氏【三菱電機】
FOE-3 Beyond 5G/6G時代の超拡張性を実現する光衛星通信
FOE-5 コヒーレント光センサ技術の応用例と今後の展望

佐藤 良明氏【NTTエレクトロニクス】
FOE-7 Telecom Infra Project ~オープンかつディスアグリゲートされた、持続可能なトランスポートネットワークの構築~

笹岡 英資氏【住友電気工業】
FOE-8 伝送用光ファイバの基礎と将来展望

谷口 和彦氏【富士通オプティカルコンポーネンツ】
FOE-9 空間分割多重光伝送技術の最新動向と今後の展開
FOE-12 光とASIC(特定用途向け集積回路)のコパッケージへの挑戦

太田 寿彦氏【古河電気工業】
FOE-10 海底光ケーブルシステムの大容量化に向けた技術動向
FOE-14 化合物半導体/シリコン異種材料集積技術を用いた光集積回路

和田 悟氏【フジクラ】
FOE-11 IOWN構想実現に向けた光ファイバ技術への期待と今後の展望

岡安 雅信氏【華為技術日本】
FOE-15 Beyond 400Gコヒーレント光トランシーバの市場・技術動向

■「通信・放送Week 2022」出展製品Preview

アダマンド並木精密宝石
NICT採択の自己形成導波路など紹介

NTTアドバンステクノロジ(NTT-AT)
ネットワーク保守、インフラ設備保全、光コネクタ製造を幅広く展示

キーサイト・テクノロジー
120 GbaudのBERTや、超高速デジタルコヒーレント光伝送評価のAWG

精工技研
作業効率の良い同社オリジナルのLCユニブーツコネクタや、機能が追加された光コネクタ研磨機

センコーアドバンス
高密度型SN-MTコネクタを用いた400G伝送ライブデモ

光貿易
超高速RFモジュール製作請負サービスや、他の追随を許さぬ超高分解能OSA

横河計測
多心ファイバ測定に優れたOTDRや、高分解能と高速測定を両立したOSA

以下、後日更新

・「通信・放送Week 2022」出展製品Previe

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