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「通信・放送Week 2022」出展製品Preview【横河計測】

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多心ファイバ測定に優れたOTDRや、高分解能と高速測定を両立したOSA

コアネットワークからFTTHまで対応する大画面OTDR

 OTDR「AQ7280シリーズ」は、コアネットワークからFTTHまで多様なニーズを満たす製品。同社は「通信事業者、電力系、CATV、データセンタと幅広くお使いいただいている製品だ」と話す。
 8.4インチ大画面が特長で、例えば床にOTDRを置いて測定している場合でも、作業者は立ったまま波形を確認できる。
 特に注目されている機能は多心ファイバ測定。測定前に心線測定条件をテーブル化したプロジェクトファイルを作成しておくことで、測定時にOTDR測定/LOSS測定/ファイバ端面画像をテーブル化されたファイルの心線番号に保存できる。測定終了した番号へのチェックマークや、測定済みの番号の保存確認も可能となっており、測定ミスや確認漏れを無くし、現場での作業時間を大幅に短縮できる。

「AQ7280シリーズ」多心ファイバ測定のプロジェクトファイル画面。最大2000心まで対応。

アクセス、メトロ、PON向け小型OTDR

 「AQ1210シリーズ」は、複数機能の同時使用が可能なアクセス、メトロ、PON向け小型OTDR。A5サイズの筐体にスマートフォンのような操作性を実現。ハードキーも搭載されており、ロータリーエンコーダによる波形観測点のマークや移動も容易だ。スプリッタ分岐後を含むPON回線の自動測定(128分岐まで)や、近接コネクタを波形上で分離して表示できる。リアルタイムOTDR波形表示や、リモート制御機能による作業性向上も図られている。

高分解能と高速測定を両立したOSA

 昨年発売の分散分光方式OSA(光スペクトラムアナライザ)「AQ6380」は、1200nm~1650nmにおける波長分解能5pmとダイナミックレンジ65dBを実現した製品。このスペックは400G、800Gの研究開発に必要なものであり、また、高分解能と高速測定を両立した画期的なOSAとしても注目を集めている。同社は「様々なニーズにお応えできるこの製品は国内外で引き合いが堅調に伸びている」と話す。主な特長は次の通り。

多様なアプリケーションに対応:幅広い波長範囲、かつ、レーザ光から広帯域光までの測定にも応用できる分散分光方式により、レーザ光、広帯域光源、光受動部品など、多様なアプリケーションに使用される光部品や装置を測定できる。

波長確度±5pm:C-bandで±5 pmの波長確度を実現。また、SおよびL-bandで±10 pm、全測定範囲で±50 pmの波長確度を提供。この高波長確度により、一部のアプリケーションでは光波長計の代わりとして使用できる。10GHz変調半導体レーザの発光スペクトルも鮮明に観測可能だ。

高いノイズ抑圧比:ノイズ抑圧比は80dBを実現。レーザのサイドモード測定などレベル差のある光スペクトルを高速かつ高ダイナミックレンジで測定。

操作性の向上:タブレット操作のような感覚で、測定条件の変更、測定や解析の実行、スペクトルビューの変更などが可能。また、測定条件設定から解析結果出力までの一連の操作をナビゲートするテストアプリも提供。

ガスパージ機構:分光器内の空気に含まれる微量な水蒸気を除去して特定の波長の光の吸収を抑制することで、本来の光スペクトルを測定。

AQ6380の外部共振器レーザ測定例。従来モデルよりシャープな分光特性を備えているため、外部共振器レーザの残留する縦モードなど近接する信号を明確に分離して正確に測定できる。

特集目次

「通信・放送Week 2022」開催直前 主催者インタビュー
最新製品と将来技術を知る展示会

■光通信技術展 専門技術セミナー委員インタビュー

中村 二朗氏【NTTアドバンステクノロジ】
FOE-K IOWN構想の実現に向けて

土井 健嗣氏【日本電気】
FOE-1 光トランシーバーの最新動向と新冷戦による影響
FOE-13 クライアント側高速光トランシーバの動向、データレートとフォームファクタの進化

石部 和彦氏【アンリツ】
FOE-2 Siフォトニクス(トランシーバ技術)アイオーコア社の最新技術動向
FOE-6 ハイパースケールDC向け800Gbps/1.6Tbps光トランシーバの標準化・技術動向

清水 克宏氏【三菱電機】
FOE-3 Beyond 5G/6G時代の超拡張性を実現する光衛星通信
FOE-5 コヒーレント光センサ技術の応用例と今後の展望

鈴木 貴智氏【キーサイト・テクノロジー】
FOE-4 プラガブル光トランシーバ測定の基礎

佐藤 良明氏【NTTエレクトロニクス】
FOE-7 Telecom Infra Project ~オープンかつディスアグリゲートされた、持続可能なトランスポートネットワークの構築~

笹岡 英資氏【住友電気工業】
FOE-8 伝送用光ファイバの基礎と将来展望

谷口 和彦氏【富士通オプティカルコンポーネンツ】
FOE-9 空間分割多重光伝送技術の最新動向と今後の展開
FOE-12 光とASIC(特定用途向け集積回路)のコパッケージへの挑戦

太田 寿彦氏【古河電気工業】
FOE-10 海底光ケーブルシステムの大容量化に向けた技術動向
FOE-14 化合物半導体/シリコン異種材料集積技術を用いた光集積回路

和田 悟氏【フジクラ】
FOE-11 IOWN構想実現に向けた光ファイバ技術への期待と今後の展望

岡安 雅信氏【華為技術日本】
FOE-15 Beyond 400Gコヒーレント光トランシーバの市場・技術動向

■「通信・放送Week 2022」出展製品Preview

アダマンド並木精密宝石
NICT採択の自己形成導波路など紹介

NTTアドバンステクノロジ(NTT-AT)
ネットワーク保守、インフラ設備保全、光コネクタ製造を幅広く展示

キーサイト・テクノロジー
120 GbaudのBERTや、超高速デジタルコヒーレント光伝送評価のAWG

精工技研
作業効率の良い同社オリジナルのLCユニブーツコネクタや、機能が追加された光コネクタ研磨機

センコーアドバンス
高密度型SN-MTコネクタを用いた400G伝送ライブデモ

光貿易
超高速RFモジュール製作請負サービスや、他の追随を許さぬ超高分解能OSA

横河計測
多心ファイバ測定に優れたOTDRや、高分解能と高速測定を両立したOSA

以下、後日更新

・「通信・放送Week 2022」出展製品Preview