CATV業界のローカル5G活用と地域DXの推進【7:ZTV】
特集 有料三重県の津市に本社を構えるZTVは、三重県、滋賀県、和歌山県の37市町村でサービスを展開している。
同社は3県10ヶ所にテレビ、インターネットサービスを集約するセンターを設置しており、局間は自社構築の光ファイバを使用し、20Gbps以上の広帯域での接続性を確保している。これらは複数リンクの完全冗長構成であり、道路工事や自然災害等による光ファイバの断線や機器故障が発生した場合には自動的に予備ルートへ切り替るので、サービスが止まることは無い。更には、全ての拠点に技術職員が在中しているので、非常時でも迅速な復旧が可能だ。
光ネットワーク設備を整備した同社は、無線事業である地域BWAにも積極的に取り組んでおり、現在は3県の合計で43局が稼働している。ZTV 新事業推進部の真弓士清氏は「主にFWAのサービスを提供しており、工事不要ということで、学生や単身世帯向けの集合住宅を中心に展開している。最近では在宅のテレワーク用途で増えている」と話している。
そしてローカル5Gに関しては2020年10月に無線免許を取得しており、Sub6は2021年に導入予定だという。
今回、真弓氏は無線事業の取り組みとして、地域BWAを使った高度な防災情報配信システム、またローカル5Gの展望として幹線道路の4Kカメラ映像を業界統一コア経由で地域住民に配信する実証実験について解説した。
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