通信・放送Week2020出展製品紹介【横河計測】
期間限定無料公開 有料5μm帯対応の分散分光方式ベンチトップ型光スペクトラムアナライザや、マルチフィールドOTDRの新モデル
5Gネットワークを支える光デバイスの開発、製造や敷設、保守に貢献する各種測定器を展示。新製品としては、今年1月に5μm帯に対応した業界初の分散分光方式のベンチトップ型光スペクトラムアナライザ「AQ6377」を発売。また、9月には、ハンディ型OTDR「AQ1210シリーズ」に、マルチモードを含む4波長対応の「AQ1210D」が加わっている。
業界で唯一、5μm帯のレーザの特性評価を高精度に行えるベンチトップ型分散分光方式の光スペクトラムアナライザ
光スペクトラムアナライザ「AQ6377」は、同社が1980年から可視光領域や近赤外線領域で培ってきた、光スペクトルを高精度に測定する技術を基に、業界で初めて中赤外線領域の5μm帯にも対応できるようにした分散分光方式の測定器。波長範囲1.9μm~5.5μmのレーザの光スペクトルを、広い測定ダイナミックレンジと高い波長分解能で高精度に測定する。
測定ダイナミックレンジは、波長5μm帯向けの干渉計型測定器と比較して約2,000倍の73dB、近傍ダイナミックレンジは、約10倍の50dBを実現。半導体レーザのサイドモード特性の測定に十分な性能を実現した。ともに業界最高性能を誇る。
波長分解能は、波長5μm帯向けの干渉計型測定器の3分の1に相当する200pmを実現している。これも業界最高となる波長分解能だ。
また、分光器内の空気に含まれる微量な水蒸気を除去して特定の波長の光の吸収を抑制する機能と、分光器の原理上発生する高次回折光(入力光波長の2~3倍の波長に現れるゴースト現象)の影響を低減する機能を搭載。これにより、被測定光本来の光スペクトルの測定を可能にしている。
主な用途は、半導体レーザ、ファイバレーザや広帯域光源の発光スペクトル評価。そしてFBGなどの光フィルタの波長透過特性測定だ。特に近年では中赤外領域の波長の光を利用して高精度にガスや物質を測定するニーズが高まっている。環境計測分野などの大学・研究機関および光半導体デバイスメーカ、光モジュールメーカに最適な製品と言えるだろう。
マルチフィールドのハンディ型OTDRに新モデルを追加
「AQ1210シリーズ」は、複数機能の同時使用が可能なアクセス、メトロ、PON向けハンディ型OTDR。今年9月には、マルチモードを含む4波長対応の「AQ1210D」も加わった。
A5型サイズで1kgのコンパクトな筐体に、5.7インチのタッチスクリーンを搭載。ハードキーも搭載されているので、ロータリーエンコーダによる波形観測点のマークや移動も容易だ。最長10時間駆動のバッテリを搭載。USBによる充電機能も搭載している。
スプリッタを含むPON回線の自動測定が可能で、128分岐まで対応。また、1回の操作で自動的に複数回の測定を行い、測定結果を合成してネットワーク上の不具合箇所をアイコン図形でマップ表示する「スマートマッパー機能」を搭載しており、切断や曲がりといった情報を一目で確認できる。
特集目次
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以下、後日更新
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