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つくばフォーラム2019Preview【NTTアドバンステクノロジ(NTT-AT)】

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屋内・屋外設備の環境分析から課題解決までのトータルソリューションを提案

 NTT-ATでは、素材の分析から新材料の信頼評価まで様々な分析サービスを提供しており、ブースでは、通信設備の運用をサポートするための大気・水質・土壌環境評価の分析サービスが紹介される。また、結露防止シートや腐食防止塗料といった、設備の耐環境性を高める製品も数多く取り揃えているので、設備の状況の分析から課題解決の製品まで一括して提供できる。長年培われた同社の調査技術、耐環境製品は、通信分野以外にも適用されているという。
 また、光通信技術を応用した高感度なレーザガスセンサを搭載した車両が屋外展示される。

大気、水質、土壌環境分析と対策

設備塗装面のアドヒージョンテスト

 電柱、つり線、支線、金物類やとう道、マンホール、管路から交換局における交換機などの通信設備は、その環境条件により様々な影響を受けている。通信設備が曝されている大気、水質、土壌といった環境条件を把握することで、必要な対策が見えてくる。例えば、結露による電気機器の故障を未然に防ぐ必要がある場合は、調湿特性の優れた結露防止シート「G-ブレス」を設置することで、電力を消費せずに長期間の結露対策ができる。また、塩害地域等の屋外環境で問題となる鋼構造物の腐食は、35年以上の耐用年数を持つ粉体塗料「SAPOE(サポー)」を塗装することで防ぐことができる。
 NTT-ATは「鋼の部品が腐食で故障した場合の腐食成分を分析して原因を究明することで、環境と耐用年数の関係性の指標となるような分析ができる。また、大気を調査することで塩害環境の度合いを把握することができるので、費用対効果を考えながら事前対策を講じることできる。ブースではこうした様々な分析方法をスライドでご紹介する」と話している。

車載型メタンガスセンサを用いたガスパイプライン点検システム

 屋外展示される車載型ガスパイプライン点検システムは、車載型メタンガスセンサとクラウドでのデータ解析により、パイプライン点検の作業効率を改善するもの。
 一番の特長は、最高時速65kmの運転でも、道路から風上側数十mの範囲にある小さなガス漏れを検出できる点だ。その要となる高感度なレーザガスセンサには、NTTのレーザ技術を用いて構成されたCRDS(Cavity Ring-Down Spectroscopy)が用いられており、高反射ミラーを用いて光を共振させることで高感度な測定を可能にしている。NTT-ATは「メタン濃度が1.8 ppmの場合、10 ppbの計測精度となる。これは従来の手法と比べて約1/100の含有量でも検知できる性能なので、ガスのように拡散してしまうものを漏洩地点から数十メートル離れた車から検出する場合には非常に重要だ」と話す。
 計測されたセンサデータ(メタンガス濃度、エタンガス濃度、風向・風速、位置情報など)はクラウドにアップロードされ、その解析結果は車内やオフィスのPC・タブレットでリアルタイムにモニタできる。この解析結果では、車の走行軌跡やガス漏れの疑いのあるエリアが地図上に表示されるので、調査員は詳細な状況を直感的に把握でき、調査範囲を絞り込んだ効率的なリーク場所特定が可能となる。また、修繕の意思決定やリソース配分、報告まで、こうしたICTで支援・管理できる。
 NTT-ATは「ガスパイプラインは千km以上に及ぶので、作業員が徒歩で実施する従来の検査方法と比較して、作業時間を大幅に短縮できる。検査の効率化、人件費の削減だけでなく、災害時のガス漏れを迅速に把握できる。アメリカやカナダでは法定点検として認定されており、日本では自主点検にお使いいただいている実績がある」と話す。
 このレーザガスセンサシステムを提供しているのは、NTTファイナンスが出資している米国PICARRO社であり、レーザガスセンサの部品にはNTTエレクトロニクス製品が使われているなど、NTTグループと縁の深い企業だ。NTT-ATは「海外企業の製品なので、我々が日本の電波法や道交法に適応できるように修正したり、日常の保守を行っている」と話す。

車載型メタンガスセンサを搭載したハードウェア構成

つくばフォーラム2019特集目次

Preview
青柳所長インタビュー(1)
青柳所長インタビュー(2)

展示会場概要

以下、後日更新

出展製品ピックアップ

アンリツ
NEC
NTT-AT
FXC
協和エクシオ
住友電気工業
日本コムシス
原田産業
三菱電機
横河計測

以下、後日更新
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