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つくばフォーラム2019Preview【三菱電機】

期間限定無料公開有料

100GのOXCやMC、耐環境性に優れたIoT-GW

　伝送関連では100GのOXC(光クロスコネクトシステム)やMC(メディアコンバータ)、耐環境性に優れたIoT-GW(ゲートウェイ)を展示。
　その他、同社の独自技術を盛り込んだ次のアプリケーションが展示される。同社のテレビ技術をベースにした「4Kサイネージ」は、SDカードによるスタンドアロンで稼働するスモールシステム。DC内などでエアフロ―を効率化する「エアー搬送ファン」は、同社のノウハウによる配置の検証もサポートしており、冬季の四ヶ月における電気代を約23%削減した事例も有る。アイフォンのアプリ「しゃべり描きアプリ」は、マイクに向かって音声を入力すると、画面をスワイプした軌跡に文字が表示されるという世界初のシステムで、同社の特許技術が使われている(開発・販売は兼松コミュニケーションズ社。12月10日までの期間限定で無料配信中)。「Wi-Fiプリント」はスマートフォンで撮影した画像をWi-Fi接続でプリントアウトするもので、モバイルのショップや小売店等でサービス向上を目的に採用が増えている。NWカメラ「MELOOKシリーズ」は画像処理技術と組み合わせたソリューションが紹介される。(同社の画像処理技術の詳細は郡山工場レポート(https://www.optcom-japan.jp/specialreport/191030-2)にて掲載)

100Gの長距離メッシュ型ネットワーク

「MF-8800GW-XC」

　「MF-8800GW-XC」は、100Gbps波長多重伝送技術によるメッシュ型ネットワークを構築するOXC。同社独自の変調方式や光伝送技術による高品質な伝送方式により、再生中継することなく2,000km以上の長距離伝送を実現できる。同社は「既に複数のキャリア様にご採用いただいており、徐々に増えている状況だ」と話す。
　高信頼なレストレーション方式も特長であり、事前予約型と迂回路をリアルタイム算出した自律型の併用を実現している。また、保守者の意図を反映することで復旧を容易にする迂回路設定と、多重障害時の自律迂回路確保を両立している。
　保守性の面では、故障影響を最小限化する方路独立型構造を実現。また、装置前面の豊富なランプガイダンス機能により様々な情報を把握できるので、背面での操作が必要ないスムーズな架前作業を実現している。直観的なUIによりメッシュネットワークも管理ができる。

100Gメディアコンバータ

　同社の100G-MCは、デジタルコヒーレントにより分散補償レスで80km以上の100G伝送を実現できる。ライン冗長、一芯双方向など様々な構成に対応可能だ。同社は「最近では日本におけるDC間トラヒックも増加しているので、主流である10Gを超える伝送容量が求められており、キャリア様を中心にお引き合いを頂いている」と話す。紹介されるモデルは次の二機種。
　「MF-100MC」は、100GbE(LR4)-IFを持つメディアコンバータで、電源を投入するだけで動作する。
　「MF-10G10MC」は、10GbEおよびSMT-64の最大10回線収容を実現しており、混在も可能だ。実装するトランシーバの数を調整して、例えば40Gの伝送装置として使用するなど、任意に調整できる
　今後の展望については、市場トレンドである400Gの開発も検討しているという。

「MF-100MC」

「MF-10G10MC」

耐環境型もラインアップしたIoT-GW

「smartstar」

　「smartstar」は、クラウドと現場の設備、機器を繋いで通信・制御を実現するIoTシステム対応の通信GW。IoTの利用シーンは、ビル、店舗、公共インフラ、河川・山など自然環境、プラント、工場と幅広いことから、「smartstar」では標準型(動作温度0℃～＋40℃)だけでなく、温度拡張型(動作温度0℃～＋55℃)や、IP53対応の耐環境型(動作温度-20℃～＋55℃)もラインアップしている。ブースでは、この三機種それぞれの利用シーンが紹介される。
　様々な機器やクラウドとの接続を可能にする豊富な通信プロトコルを搭載しており、無線、有線、シリアルといった様々な通信インターフェースとの組み合わせで、IoTネットワークを短時間で構築できる。
　セキュリティ面では、EDSA認証の実装要件であるFSAレベル1相当の機能や、学習型とホワイトリスト型の攻撃検知機能を備えている。
　データ選別、機器制御などのアプリケーションをPCレスで実現できる。