つくばフォーラム2019Preview【横河計測(旧:横河メータ&インスツルメンツ)】
期間限定無料公開 有料OTDRのアイコン表示やエミュレーション、光監視システムに組み込むモジュール型OTDR
複数機能の同時使用が可能なアクセス、メトロ、PON向けOTDR
今年2月にリリースされた「AQ1210シリーズ」マルチフィールドテスタOTDRは同社の上位機種で培われたノウハウを盛り込んだことで、作業効率が改善されている。複数機能の同時使用も可能だという。
A5型サイズで1Kgのコンパクトな筐体に、5.7インチのタッチスクリーンを搭載。ハードキーも搭載されているので、従来のようにロータリーエンコーダを使用して、OTDR波形観測点のマークや移動が容易に行える。
最長10時間駆動のバッテリを搭載しており、AC電源のない現場でも終日作業ができる。USBによる充電機能を搭載している。
スプリッタを含むPON回線の自動測定が可能で128分岐まで対応している。同社は「Wi-Fi接続により、リモートでのファイル転送や、PCやスマートフォンからOTDRを操作できる」と話す。
マルチフィールドテスタ OTDR「AQ1210」の スマートマッパー機能
スマートマッパーは、1回の操作で自動的に複数パルス幅の測定を行い、測定結果を合成してネットワーク上の不具合箇所をアイコン図形でマップ表示する機能。短いパルス幅の測定ではイベント間隔が狭い2つのイベントを分離できるメリットがあり、長いパルス幅の測定では遠くのイベントを検出できるメリットがある。
OTDRエミュレーションソフトウェア「AQ7933」
今年5月にリリースされたOTDRエミュレーションソフトウェア「AQ7933」はOTDRで測定した波形データをPC上で表示、解析を行うためのソフトウェア。工事レポートの作成も可能で、ファイルの読み込みからレポートの出力までを僅か3ステップ(ファイルの読み込み/レポートプレビュー画面の表示/出力)で完了できるので、作業時間の短縮に繋がる。同社は「従来製品からデザインを刷新し、より直感的な操作を実現した」と話す。
波形データは最大1000ファイルの読み込みと20波形の同時表示ができる(SORファイルの場合)。OTDR本体と同様に、測定ファイバの接続経路を判定するイベント検出機能が備わっており、イベントリスト(OTDRに近い距離にあるイベントから順番に距離や損失などの情報を表示)とイベントマップ(イベントをアイコンで表示)の確認も可能。接続のPass/Fail判定も標準搭載している。双方向解析により、接続損失の算出も容易だ。
レポートテンプレートは7種類を用意。テンプレートは追加が可能で、ソフトウェア上に用意されているパーツパネルを組み合わせることで、オリジナルの工事レポートの作成ができる。出力方式はPDF、EXCEL、プリンタ出力が選択可能。
OTDRの遠隔制御やOTDRとPC間のファイル転送も可能なため、工事現場のあらゆるニーズに対応できる。
ソフトウェアは横河計測のHPからダウンロードが可能で、60日間は全ての機能を無料で体験することができる。日本語の他に英語、中国語、韓国語、ドイツ語、フランス語、ポーランド語、ロシア語に対応している。
監視OTDR「AQ7277B」
「AQ7277B」は、光ファイバ線路の障害点をいち早く検出するために、24時間監視を行っている光監視システム(RFTS:Remote Fiber Test System)に組み込むモジュール型OTDR。横河計測では、PONシステムの通信サービス(1310/1490/1550 nm)に影響を与えることなく線路監視が可能な1650 nm(ダイナミックレンジ 40dB (typical))のモデルと、長距離測定が可能な1550 nm(ダイナミックレンジ 50dB (typical))の2種類を用意している。
つくばフォーラム2019特集目次
Preview
青柳所長インタビュー(1)
青柳所長インタビュー(2)
以下、後日更新
出展製品ピックアップ
アンリツ
NEC
NTT-AT
FXC
協和エクシオ
住友電気工業
日本コムシス
原田産業
三菱電機
横河計測
以下、後日更新
Review