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通信・放送Week2019出展製品紹介【精工技研】

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ペルチェ・モジュールや、光コネクタ関連製品、映像の光伝送製品を展示

 ブースでは、精工技研が新たに扱いを始めたペルチェ・モジュールやノンハーメチックのTECが紹介される。
 光コネクタ製造ソリューションでは、自動加圧機能を備えた研磨機やワンレバーMT研磨ホルダー、多心コネクタ専用の量産向け光ファイバ端面顕微鏡の最新製品を紹介。
 光コネクタ製品では、容易な極性変換や2心一括APC研磨を実現したことにより販売実績を伸ばしている独自のLCユニブーツ「Intelli-Cross Series」が注目製品。
 映像伝送製品では光を使った伝送装置の最新製品が複数展示される。

オートメーション化により、信頼性の高いペルチェ・モジュールをリーズナブルな価格で提供

ペルチェ・モジュール

 精工技研は今年4月に米Phononic社と代理店契約を結んでおり、ブースではペルチェ・モジュールを展示する。担当者は「日本でご紹介を始めたばかりだが、想像以上の反響を得ている。お客様は100G、400Gと高速化が進んでいる中で排熱の課題を抱えていらっしゃるので、精工技研の放熱材も併せてご興味を持っていただいている状況だ」と話す。
 Phononic社のスタッフは半導体分野の出身者が多く、半導体からマニュファクチャリングの要素を持ってきた経緯から、製造現場のオートメーション化に強みがある。これにより、デバイスのテストを、抜き取りではなく全数検査しているので、信頼性は非常に高い。また、オートメーション化により人件費も抑えられていることから、製品をリーズナブルな価格で提供している点も定評がある。担当者は「Phononic社には、冷蔵庫冷却用のシステムレベルでのノウハウを有している強みもある。同社のペルチェ・モジュールはTO-Canや、ITLAで実績を伸ばしている状況だ。製品の特長としては、競合製品と比べて60%ほど密度が高いので、熱を逃がしやすい点がある。また、お客様からは競合製品と比べて消費電力が最大25%低いというご評価も頂いている」と話す。
 ブースでは、OFC2019で大きな反響があったノンハーメチックのTEC(Thermoelectric cooler)も展示される。担当者は「Phononic社のパテント技術により高い信頼性を実現しており、温度85℃、湿度85%の試験で1,000時間が経過しても問題が無かったことから、ワールドワイドでお引き合いを頂いている状況だ。400Gの排熱における耐久性ということで、国内でもお引き合いを頂いている」と話している。

操作性やメンテナンス性が向上した光コネクタ研磨機や、ワンタッチMT研磨ホルダー

 「SFP-560A」は自動加圧機能を備えた光コネクタ研磨機。ターンテーブル上にスペースを設けることによる作業性の向上、量産に適した耐久性、4点固定方式の採用といった特長を有している。加圧の研磨圧は2Nから200Nのレンジで調整が可能だ。また、強固に固定された研磨ホルダーに対してターンテーブルが並行度を保ちながら加圧を行うことにより、MT研磨においても接着剤除去工程から研磨機で行えるようになっているので、MTフェルールの研磨を単心コネクタと同様の感覚で行うことができる。このターンテーブル上には空間が設けられているので、MT研磨や大外径ケーブルを研磨する際にケーブルの取り扱い治具等の設置スペースを確保し易くなっている。

ワンレバーMT研磨治具

 担当者は「SFPシリーズの研磨ホルダーには、ワンタッチ操作でMTフェルールを取り付けることができるタイプが有る。これと同じ特長のホルダーを弊社の研磨機OFL-15A用(20軸)にリリースしたので、これもご紹介する」と話している。

光コネクタ量産製造現場用の端面検査装置「D SCOPE」に多心光コネクタ向け新モデルを追加

「D SCOPE MT」

 今年4月にリリースされた光コネクタ量産製造現場用の端面検査装置「D SCOPE MT」は、多心光コネクタを主なターゲットとしている。最大で64心までの多心光コネクタを自動検査(IEC61300-3-35)でき、12心を3秒、24心を5秒という高速検査が特長だ。各ファイバ端面と、ガイドピン孔付近も含むMTフェルール端面全体を同時にチェックすることも可能だ。

光を使った映像伝送機器の新製品

 映像伝送に用いられる光伝送製品として、次の4点が紹介される。
 「サブラック型RF光伝送装置」は、IF帯からSHF帯まで豊富なラインアップを揃えている。活線挿抜が可能なためメンテナンス性も高い。
「12G-SDI光伝送装置」は16波の光多重が可能で、パソロジカル信号の伝送にも対応している。
 GPS信号を光伝送するという新しいコンセプトの装置も紹介される。同軸ケーブルを必要としないため、特別な工事を伴うことなく既設の光ファイバでGPS信号の伝送が可能となる。
 「FPU用RF光伝送装置」は、FRUの受信アンテナからRx HEAD間を光延伸する伝送装置。光スイッチなどを用いることで、FPU台数最適化が可能だ。

通信・放送Week2019出展製品紹介:目次

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