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通信・放送Week2019出展製品紹介【光貿易】

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超多chのパワーコントローラとPAM-4ソリューション

　光貿易のブースでは、例年超高速光通信機器の研究開発向けの光機器・部品類を多く展示しているが、今年は新たに多ch対応のパワーコントローラが登場している。実際の開発現場ではヒーター等を含めて電源が大量の機器に供給されているが、高まるパワーマネジメントの要求に応え得る制御機器はこれまで存在していなかった。新興であるNicslab社のパワーコントローラは、従来品とは比較にならない省スペース・ローコストの製品で最大120chという多ポート管理を可能にする。その他、超高速伝送開発の海外ラボから高評価を受けている高田RF の超高速同軸アセンブリサービス、さらにはixblue やAlbis、ADSANTEC 等で構成されるPAM-4ソリューションなど各々特長のある製品も見所だ。

競合を圧倒する多ch対応のパワーコントローラ

　光貿易ブースで今回初御目見得となるのはNicslab社(オーストラリア)のマルチチャンネルスマート電源コントローラ「XPOW-8/40/120AX」シリーズ。同社は、創立間もないシドニー大学からのスピンオフ企業だ。様々な産業界はもとより、光通信業界においても開発現場では大容量または高圧の電流が必要とされる。そのような現場において、電圧源・電流源・電流電圧源として一台で多chのパワーマネジメントを行うのが本製品だ。実際に、シリコンフォトニクスのデバイス開発やフォトニック集積回路開発の現場では、常時100台(ch)超の機器が稼動している。同製品は最大120chをGUIからの同時制御を可能にすることで、従来困難であった大量の機器のパワーマネジメントを実現する。DUT(対象機)に流れる電流/電圧はPOWにフィードバックされ統合ソフトウェアで制御されるので、DUTへの安全性も保障されている。代理店の光貿易は「XPOWは標準品で最大120chだが他社の競合品はわずか数chの製品が多く、このような多ポートの競合パワーコントローラは存在しない。しかも、競合品と比べて遥かに小型でローコストだ。実際の開発現場では400chや1000chの需要も存在しており、その意味でXPOWへの引き合いは非常に多い」と語っている。

高田RF 研究所の超高速RFモジュールアセンブリサービス

　高田RFは、超高速同軸コネクタモジュール、超高周波同軸コネクタモジュール、超高周波IC/MMIC 評価ボードなど、アセンブリサービス、カスタム製品製作を行っている。ベアチップICは顧客支給でオリジナルの基盤技術で4層配線PCB(～110GHz)に実装し、100Gbps(NRZ)までの高速信号を同軸コネクタI/Oで入出力する。4層PCBは極低インダクタンスワイヤボンディングが特長で、最小100μm GSGパッドピッチICに接続可能なLLTL(Low Loss Transmission Line)。コネクタは極性変更可能な1mm同軸コネクタ(110GHz)及び改良型SMPM(67GHz、ISMPM,GPPO互換)で、PCB実装型なので差動マルチレーン信号カードエッジ(16GHz)をQSFP+に差し込む形となる。最近では、その高い基盤技術が海外の次世代超高速光通信装置開発の現場から高評価を受けており、引き合いも非常に増えているという。

PAM-4ソリューション製品群

　昨年メインに展示していたPAM-4ソリューション群も引き続き展示予定だ。
　高速PDチップの設計製造を行うAlbis社(スイス)は、44GHz帯域の高速応答56G PDや28G APD(背面レンズ付)を新製品として紹介予定。PAM-4レシーバ用途などで引き合いが来ているという。同社のPD製品群はバリエーションも豊富で、データレートやシングル/マルチチャンネルはもとより背面レンズ付きやパッケージタイプ、モニタ用など様々なニーズに対応できる。
　iXBlue社(フランス)のPAM-4光リファレンストランスミッタは最高品質のNRZデータストリームを発生させることができ、C+L Band/28Gbaud或いは850nm/O&C Band/28GbaudなどのModBox各種を取り揃えているが、今年メインで紹介するのはO Band/56GbaudのModBox。データレートは28Gbps、44Gbps、50Gbpsで、低ジッタかつ短い立ち上り/立ち下り時間によって綺麗な波形を生成することが出来る。