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CATVのネットワークサービスやIP映像伝送を支える最新の伝送製品、無線端末、管理ソリューション【三菱電機】

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 三菱電機は10G-EPONシステムを展示する。同社は2006年よりCATV事業者にGE-PONシステムを提供しており、高い品質や優れた保守性から定評を得ている。三菱電機 通信システム事業部 キャリア営業部長の守屋充勇氏は「10G-EPONシステムは4年ほど前からご提案を始めており、この1年だけを見ても納入させていただいたCATV事業者様の数はかなり増加しており、10Gへの移行が加速していることを感じている。CATV事業者様が提供するサービス自体は1Gが主流だが、競合他社による10Gサービス開始という状況の中、センター側のOLTを先行して10Gにしておくことで、10Gサービスが必要になったら迅速に開始できる環境を整えているお客様が増えてきていると思われる」と話している。

4Uの筐体に最大32PONインターフェースとL2スイッチを内蔵した10G-EPON OLT

 三菱電機は光通信に関する国際標準化や、日本政府が支援する研究開発プロジェクトに参加して業界に貢献してきた企業だ。同社のそうした取り組みは光伝送機器の信頼性や技術にも反映されており、部品である光デバイスまで含めて高い信頼性を実現している強みがある。
 同社の10G-EPON OLT「AS-10GGLS」は、リプレイスの際に求められる省スペース化を実現しており、4Uの筐体に最大32PONインターフェースとL2スイッチを内蔵した小型の設計となっている。守屋氏は「社会インフラとしての信頼性が求められるので、我々はそれにお応えできる製品をご提供している。また、弊社ではシステムとしてご提供するにあたり、どういったスケジュールで構築を進めたいのかといったご要望を伺いながらの対応を心掛けている」と話す。
 光伝送以外の機能では、DHCP for IPv6への対応や、IPソースガードといったセキュリティ機能など、ユーザの要望を反映した機能を次々と追加しているので、高速化以外でもこの製品にマイグレーションするメリットがある。三菱電機 通信システムエンジニアリングセンター ネットワークシステム部 第三グループ CATV担当マネージャーの石野義行氏は「10G-EPONシステムは、新規エリアでの導入やHFCからの移行が多い状況だ。一方で、弊社のGE-PONシステムを導入していただいてから10年以上が経つCATV事業者様もいらっしゃるので、10G-EPONシステムへのアップグレードも始まっている。これからそういったケースもどんどん増えていくだろう」と話している。
 また、総合電機メーカーである同社は、ネットワークカメラシステムやデジタルサイネージシステムといったアプリケーションを提供できる強みもあるので、伝送路を整備した後の提案力でも高い評価を得ている。

三菱電機の10G-EPON OLT「AS-10GGLS」(左)/ONU「AS-10GGNS-3WT」(右)。同OLTは1.25Gbpsや2.5GbpsのONUにも対応しているので、既設のONUを流用することや、2.5Gサービスによる他事業者との差別化も実現できる。

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