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つくばフォーラム2018Preview【住友電気工業】

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●無電柱化を推進するケーブルや、メンテナンス費用を削減したハンディ光ファイバカッタ

 光ケーブルでは、低損失テープスロット型ケーブルや、良好な景観形成のための地中埋設用光ケーブルや間欠接着型光ファイバテープを実装した地下布設用スロットレスケーブル(40~2000心)を展示。新規展示として300心のWBZケーブルもある。
 光機器関連では、多心光ファイバ融着接続機やハンディ光ファイバカッタ、添付治具を改良したFA/FASコネクタ等が紹介される。

低損失テープスロット型ケーブル

 低損失テープスロット型ケーブルは、100Gbps以上のデジタルコヒーレントシステムでの長距離伝送に適した製品。高出力の光信号が入力可能なことから、伝送距離の延長や、光アンプの設置個数の削減によるコスト低減といったメリットがある。商用として大手通信事業者の基幹伝送路向けに採用されており、今年4月に納入を完了したという。
 このケーブルで採用された同社のコア低損失大口径ファイバ「PureAdvance-110」は、同社のテープスロット型技術を用いたことで、コア断面積が110μm2と大口径ながらも、ケーブル化後でも0.17dB/km(典型値)の極低損失を実現している。

無電柱化の推進に役立つ地中埋設用光ケーブル

「直接埋設用ダクトケーブル」

 「直接埋設用ダクトケーブル」は、直接埋設を可能とする強化型外被を有する2重外被構造の光ファイバケーブル。ドラムに巻くことができる。製造の段階で管路機能とケーブル機能を一体化しているので、現地で管路を組み立てる作業が不要となっている。
 外被は耐土圧性に加え、難燃性、耐候性を備えている。また、ショベル誤掘削の耐久性も備えている。ドロップは家屋へ直接引き込むことが可能だ。両端末固定により、ケーブルコア移動を防止(布設時)する。ケーブル用はΦ30、ドロップ用はΦ15。光ケーブルコアの挿抜が可能で、被災時や更新時の復旧が容易だ。部分補修用の半割りダクトや、直接埋設対応の補修用継手も用意している。
 ラインナップは細径BIFドロップ光ファイバ、SM型IFドロップ光ファイバ、アクセス用SM型光ファイバWBケーブル、SM型光ファイバIFAケーブル、単心SM型光ファイバWBケーブル。

ハンディ光ファイバカッタのメンテナンス費用を削減

「FC-8R-MC」

 同社のハンディ光ファイバカッタの特徴は、カットする度に刃が自動回転する独自の機能で、刃ローテーションなど管理業務の必要がない。今回展示される「FC-8R-MC」では切断回数カウンタの追加により刃の交換時期を最適に管理できる等、更に使い易くなっている。高価なファイバカット用の丸刃を全周フルに使いきることで、ファイバ接続作業の品質向上とメンテナンス費用の削減に貢献する。
 同製品は、本体素材の改良により25%の軽量化も実現。大容量屑箱により、ファイバ屑飛散防止の安全対策も施している。上蓋の開閉角度切替えが可能で、作業もしやすい。60,000心まで連続使用できるという。

軽量小型の多心光ファイバ融着接続機

 小型多心光ファイバ融着接続機「Handy Splicer TYPE-201e」は、軽量小型で充電時バッテリ着脱が可能な点が業界で高い評価を得ている。
 サイズはW110mm×D140mm×H76mm、重量は770gで、全高を低く抑えた低重心構造となっている。タッチパネルを採用しており、直感的な操作が可能だ。手袋を装着していてもパネルは反応するという。オート機能も搭載しており、例えばSMオートを選ぶと1心、2心、4心の自動判定が行われる。また、融着の条件も自動調整できる。

より使いやすくなったFAコネクタ、FASコネクタ

 同社ではFAコネクタ、FASコネクタの利便性や経済性の改善に注力している。簡易リムーバ、簡易ホルダ付の改良品では、メカニカルストリッパやFAコネクタホルダといった既存の工具が必要なくなるため、工具数の低減、それに伴うメンテナンスの低減という作業性・経済性の向上を実現している。

特集目次

小林所長インタビュー
つくばフォーラム2018の概要
展示会場の見どころ

出展社ピックアップ
アンリツ
NEC
NTTアドバンステクノロジ
FXC
協和エクシオ
住友電気工業
日本コムシス
原田産業
丸文
横河計測