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ノキアの実績に見るPrivate LTEの活用【トラックの無人運転・建機リモート運転】

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 エネルギー業界の事例では、世界最大級の資源企業であるRio Tinto社による、トラックの無人運転・建機リモート運転、ドローンの活用が紹介された。

 オーストラリアのWest Angelas鉱山では、隣に立つ人間が米粒に見えるほどの巨大なトラックがショベルで発掘している。Rio Tinto社は、このトラックにPrivate LTEを使った無人運転を導入した。同鉱山のエリアは市街地から数百kmも離れており、気温も高く労働環境は非常に過酷だ。そうした中でトラックは24時間稼働しており、一台当たり8~10人の作業員が交代で勤務している。これを無人運転にすることで、過酷な労働環境に作業員を送る必要が無くなり、人件費の削減、そして事故による人的被害を防ぐことに繋がったという。ショベルの稼働までは自動にできないので、Private LTEによるリモート操作が採用されている。また、鉱山は発掘が進むたびに地形が変わるので、ドローンでモニタしているという。奥田氏は「こうしたソリューションをWi-Fiや一般的なキャリアで実現できないか何年も試行してきたが、Wi-Fiでは切断や遅延が発生することから、トラックやドローンに使うには危険が伴う。そこで、Private LTEにより実現した」と説明する。
 この事例におけるノキアの役割はPrivate LTEの構想や設計・構築だけでなく、エンドポイントの監視・コントロールの仕組みの設計・構築、そして音声や動画共有の仕組みの設計・構築(PTT・PTV)も担った。奥田氏は「この事例でも様々な競争があったが、ノキアが一番ふさわしいパートナーというご評価を頂いた。自動運転やリモート操作、ドローンによるモニタだけでなく、現場作業員の方に怪我や事故が無いかというバイオメータを把握することや、音声や動画の共有といったことが、全て現地で実現できる」としており、「日本国内ではこの事例のような環境は無いが、海外に数多くの建機を輸出している日本の建機メーカーや商社、もしくは海外の鉱山を運用している方は沢山いらっしゃるので、私も驚くぐらい問い合わせが殺到している」と話す。

目次

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エネルギー業界事例
新たな電力需給コントロール
・トラックの無人運転・建機リモート運転

公共業界事例
米国全土に渡るパブリック・セーフティ・ネットワークや、日本における仙台市との協定

運輸業界事例
運輸用途でバックボーン・ネットワークの全面再構築とPrivate LTE実証実験に成功