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通信・放送Week2018出展製品preview【精工技研】

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光コネクタ製造ソリューションや独自機構のLCユニブーツコネクタ、4K・8K映像の光伝送装置など

 光コネクタ製造ソリューションでは、研磨機や据置型クリーナ、三次元形状測定の新製品を紹介。光コネクタ製品では、極性変換の時間短縮や2芯一括研磨を実現した画期的なLCユニブーツや、シャッタ付きアダプタにSCが追加された。また、4K・8K映像の光伝送装置の新製品を2機種展示するという。

操作性やメンテナンス性が向上した光コネクタ研磨機

SFP-560A

 光コネクタ研磨機で世界シェアNo.1を誇る同社が新たに販売を開始した「SFP-560A」は、SFPシリーズとしては初めて自動加圧機能を備えたモデルだ。従来の「SFP-120A/550シリーズ」の豊富な研磨ホルダとの互換性もある。同社は「昨年末から販売を開始したところ、順調に台数が出始めている」と話す。
 ターンテーブル上の空間により、MT研磨や大外径ケーブルを研磨する際に、ケーブルの取り扱い治具等の設置スペースを確保し易い。耐久性の高いターンテーブルとスラストリングにより、メンテナンスコストの削減も図られている。
 「DPC圧力制御技術」(DPCモード)は、クランプポストで固定された研磨ホルダに対して平行度を保ちながら繊細に加圧調整ができ、MTフェルールの接着剤除去も可能だという。これによりMTフェルールの研磨を単心コネクタと同様の感覚で行うことができる。
 研磨条件は最大で60プログラムを入力ができ、USBメモリで機器間のデータ移行も可能だ。日本語、英語、中国語、スペイン語に対応している。

清掃時間を1/2に短縮した据え置き型光コネクタ端面クリーナ

 光コネクタクリーナの組み立てラインでの使用に特化した光コネクタ端面クリーナ「フェルールプロ」は、低コストで確実な清掃ができるとユーザから評価されている。今回はその新製品「SPR-2」が紹介される。
 フェルールプロは単心、多心、そして斜め研磨にも対応している。この新製品では1端末あたり1.5秒という、同社従来比で倍速となる高速清掃を実現しているので、製造ラインの効率化によるコスト低減を図ることができる。
 アダプタおよびカセットは現行品「SPR-1」と互換性がある。1カセットで10,000端末を清掃が可能だ。簡単な操作性も継承しているので、スキルが無くても扱える。

光コネクタの三次元形状測定と傷・汚れ検査機能を1台で同時に実行

 光コネクタの形状測定器「DAISI シリーズ」は同社の持分法適用会社であるDATA PIXEL社の製品。高精度のオートキャリブレーション、オートフォーカスによる使い勝手の良さと再現性の高さが好評な製品で、数年前より世界トップのシェアを維持し続けている。
 新製品となる「DAISI V3」は、傷・汚れ検査機能を追加したモデルで、三次元の形状測定も同時に行えるという。DATA PIXEL社は光コネクタ端面の傷・汚れ検査用の顕微鏡も長年扱っており、「DAISI V3」ではそのノウハウによる高い信頼性も実現している。

極性変換の時間短縮や2芯一括APC研磨を実現したLCユニブーツ

 LCユニブーツコネクタの新製品「Intelli-Crossシリーズ」は、2つのコネクタプラグが同時かつ同方向に回転する機構により、極性変換の時間短縮や2芯一括APC研磨を実現した画期的な製品。シングルモードとマルチモード用の両方をラインナップしている。
 極性変換時にカバーなどを外す必要は無く、特殊な道具も不要だ。片側のコネクタプラグを回すともう一方もシンクロして回転し180°でストッパが機能するので、既存の製品と比べて作業が容易で短時間で済む。この回転を90°にすることで、2芯一括のAPC研磨も可能だ。
 製品の外観はロープロファイルな形状であり、縦方向にも横方向にも高密度実装できる。突起の無いラッチ機能やアダプタと同じ高さなので、コネクタ実装時には整然とした美しい外観となる。同社は「昨年発売してから、国内、海外ともに、データセンタ向けでご採用いただいている。特に海外での実績が増えており、今後も期待している」と話す。

光を使った4K・8K映像伝送機器の新製品

 4K・8K映像伝送に役立つ新製品として、次の2点が紹介される。
 「3.2GHz帯光伝送装置」は、4K・8K衛星IF伝送システム対応した光伝送が可能だ。光ファイバなので、距離による信号減衰がほとんどなく、メンテナンス性にも優れているので、安定した伝送システムを構築できる。
 「12G-SDI光伝送装置」は、通常信号波だけでなくパソロジカル信号の伝送にも対応している。

通信・放送Week2018出展製品preview目次

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