通信・放送Week2018出展製品preview【ピーエスアイ】
期間限定無料公開 有料映像伝送装置や光メディアコンバータ・スイッチ、光端面検査を展示
トランジション・ネットワークス社のメディアコンバータ製品 、BCI(BROADATA communication inc.)社の映像伝送製品、Viaviソリューションズ 社の光ファイバ端面検査製品を展示。また、Quopin社のWi-Fi映像伝送機器を参考展示する。
メディアコンバータの集合型シャーシ
トランジション・ネットワークス社は、世界各国の通信環境のニーズに対応する多種多様な光メディアコンバータ、スイッチを開発しているメーカーだ。製品品質と信頼性の高さ、そしてピーエスアイによる交換対応や無料解析といった技術サポート体制も充実していることから、通信キャリアをはじめ多くのユーザが長年に亘り使用している。
そのラインナップはハイエンドからローエンドまで幅広く、およそ1,500種類ほどを取り揃えている。標準的なモデルの他、PoE+対応や、-40℃~+75℃の環境下に耐えることのできるモデルなどもあり、ピーエスアイに相談すれば最適なネットワーク構成が提案される。また、機器やモジュール、更には電源も含めて5年保証で販売されているので、ユーザは安心して使うことができる。
新しい集合型シャーシとなる「IONシリーズ」は高密度、マルチプロトコル対応の製品。前シリーズに比べて管理機能やセキュリティ面が強化されており、SSH2や管理VLAN、TCP/UDP ACL(L4)、configのバックアップ及びリストアといった機能が追加されている。10Gモジュールは10GBASE-Tと10GBASE-Xに対応しており、これらをフル搭載しても稼働できるよう、電力供給能力は300Wに向上している。万が一の不具合が発生してもすぐに把握できるよう、監視や障害通知機能にも注力して設計されている。もともと集合型シャーシは省スペース化を目的として採用されるケースの多い製品だが、各モジュールを集約する構造なので監視システムとも相性が良い。不具合の予兆を検知できることで事前の対処が可能になることは、ユーザの運用面で大きなメリットとなる。ピーエスアイは「ブースでは19スロット/6スロット/2スロット・シャーシの展示および管理方法のご説明をする」と話している。
端面検査装置で光接続のトラブルを予防
光コネクタ端面に付着したほこり、皮脂、繊維屑などは、肉眼では見えない小さいものでも通信を不安定にする。ピーエスアイはそれを予防する製品としてViaviソリューションズ 社の端面検査装置を提案している。
従来、光端面検査は作業効率やコストとの兼ね合いから割愛されることもあったが、運用中に不具合が発生した際に原因を素早く解明できる点や、ネットワーク構築時に検査をしておくことで運用中の不具合を防ぎメンテナンスコストの低減に繋がる点、そして通信容量の増加に比例する汚れの悪影響が注目されたことで、光端面検査装置のメリットが認知されるようになった。中でもViaviソリューションズ 社の端面検査装置は、通信、放送の光ネットワーク構築や保守の現場で数多く採用されており、製造ライン用途でも実績を伸ばしている。
同社の端面検査装置は、プローブ先端の検査Tipを交換することで様々な光コネクタに対応できる。各種光コネクタへの対応はもちろん、映像伝送で使われる斜め研磨用のTipや、狭い空間でも対応できるロングリーチTipやアングルTipなど、様々なシーンに対応できるよう、ラインナップを豊富に取り揃えている。
新モデルとなる「Fiber check Sidewinder」は、MPO12心端面を一括で検査できる画期的な製品。12秒~30秒でIEC自動良否判定が可能だ。スキルレスで作業ができることをコンセプトに開発されており、端面に挿入してボタンを押すだけで、各心をオートフォーカスしながらキャプチャして解析し、合否判定を行う。ソフトウェアも優れており、判定の精度は極めて高い。単心の光コネクタにも対応でき、同社の従来のチップも流用できる。この製品を導入することにより一日の作業量や作業時間を低減できるので、ROI(return on investment)の観点から注目が高まっている。
4K非圧縮光ファイバ1心伝送装置
BCI社の新製品となる「LBO-H2-T-M-SC」「LBO-H2-R-M-SC」は最大3840×2180 60Hz帯域の色深度4:4:4/24ビットHDMIストリーム(18Gbps)を1心GI型マルチモード光ファイバで片方向最大300m伝送することができる送信機および受信機。ブースでは実機デモを予定しているという。
フルHD映像の高速伝送をIEEE802.3u 100BASE-TX上で実現
参考展示となるQuopin社のWi-Fi映像伝送機器は、ネットワークQoS技術を応用することで、リアルタイム・フルHD映像のトラフィックを高速化する技術を組み込んだハードウェアチップの開発により、フルHD映像の高速伝送をIEEE802.3u 100BASE-TX上で実現できる。
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