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Inter BEE 2017 Review【TOP:IP化や光ケーブルの導入が進む放送設備】

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 音と映像と通信のプロフェッショナル展「Inter BEE 2017」が11月15日より3日間、幕張メッセにて開催された。過去最多となる出展社数1,139社・団体(うち海外33カ国・地域から643社)を記録、そして登録来場者数も過去最多となる38,083名を記録した。
 Inter BEEは「Society 5.0(超スマート社会を目指すビジョン)」の実現がもたらすメディアの変革を提示する場として、2019年までの3ヶ年で、「コンテンツ」を中核に位置づけ、「つくる(制作)」「おくる(伝送)」「うける(体験)」の領域を網羅し、メディアコミュニケーションとエンターテインメントの最新テクノロジーを集約した総合イベントへの発展を目指しており、2017年は初年度として成功と言える内容だった。
 「おくる(伝送)」に着目して会場を見て回ると、放送設備のIP化や光ケーブルの利用がより活発になっていることが分かる。出展各社からは「ファイルベースとライブシステムをIPで統合するメリットに注目が高まっている」「ユーザからIP機器に対する具体的な要求を頂くケースが増えてきた」「放送業界におけるIP機器の需要増は確実なので、新製品の開発を進めている」「容量の大きい4Kのライブ伝送で光ケーブルの需要が増えている」「撮影現場でも扱いやすい頑強な光ケーブルの需要が増えている」といった声を聞くことができた。
 今回の特集では、出展製品の中から伝送機器や光モジュール、光ケーブルを中心にピックアップし、放送分野における伝送のトレンドを纏めた。

目次

IP化や光ケーブルの導入が進む放送設備
ライブシステムで注目される光伝送機器
放送業界で求められる光ケーブル
放送設備のIP化における同期技術