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つくばフォーラム2017Preview【三菱電機】

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 三菱電機のブースでは、参考出展ながら、「IoTゲートウェイ」「しゃべり描き UI」が、まずは注目展示。
 これらに加えて、昨年も紹介された「カンタンサイネージ」は、今回は新機能を付加して登場。また、主に通信事業者のアクセス回線で利用されている100G × 10多重 メディアコンバータも紹介される。

IoTゲートウェイ、しゃべり描き UIに注目

IoTゲートウェイ

 IoTゲートウェイ「 smartstar」は、さまざまなIoTソリューションの通信・制御を実現するオールインワン・ゲートウェイ装置。特徴としては、以下の点が挙げられる。

・IoTアプリケーション構築プラットフォーム
・高いセキュリティ性能
・耐環境性能
・多彩なIoTプロトコルAPIをサポート

 IoTデバイスは、調査会社(ABIresearch)によると、2021年までには世界中に500億に近い数になると言う。IoTデバイスの普及でユーザが直面する問題の1つがセキュリティである。この点について三菱電機は、次のように説明している。「今後、IoTゲートウエイの下に接続されるIoT端末が増えてくる。接続する機器をあらかじめホワイトリスト化して、その上でその機器をIoTゲートウエイに登録することで、その装置への外部からのアタックを防ぐ。最近、装置のソフトウエアを外部から書き換えることが増えているので、IoTゲートウエイでそうしたアタックを事前に予防する仕組みが不可欠になる」。

 アプリケーションとしては、三菱電機は「EMSへの展開」を挙げており、会場では、「エネルギーマネージメントのデモンストレーション」を行う。
 EMSへの展開は具体的には次のように説明されている。
・スマートメータと連携して施設・工場や家庭内の電気使用量をリアルタイムにサーバに伝送
・各拠点の使用量の一括管理、遠隔からの使用量や発電量の収集

しゃべり描きUI

 しゃべった内容を指でなぞった軌跡に表示する「しゃべり描きUI」。これも参考出展。
 例えば、タブレットに写真を表示し、指でなぞったところに文字で情報を表示し、聴覚障害を持つ人、耳の不自由な高齢者に、より詳細な情報をわかりやすく説明する用途に使える。筆談と比べて情報の提供をよりスムーズにできるようにするツール。
 ここから直ちに想像できるように、指でなぞる翻訳機としての機能を持たせることも可能。例えば、日本語→英語と設定しておけば、「チケットは持っていますか」→「Do you have tickets?」と指でなぞるだけで翻訳してくれる。
 また、地図を表示して、指でなぞりながら道案内に使うこともできる。
 画面を上下2分割して、上を「日本語→英語」、下を「英語→日本語」にしておけば、多言語翻訳機として対話に使用することができる。
 ブースでは、タブレットを用意して、来場者に実際に使ってもらうデモンストレーションを予定している。
 三菱電機では、「いろいろな使い方パタンを調査しながら、販売の仕方を検討している段階。どのようなサービスで使うかも含めて検討中」としており、市場投入の時期は決まっていない。

新機能を付加した「カンタンサイネージ」

 昨年も紹介アされた「SDカードを入れて簡単に使用できるデジタルサイネージ」は、新機能を付加して登場。2タイプあるが、特徴は4つのボタン。表示されるコンテンツをあらかじめ多言語登録しておけば、ボタンを押すだけで、例えば、日本語、中国語、英語、スペイン語などに切り替えることができる。

 この他、「10G × 10多重 メディアコンバータ」(MF-10G10MC)も展示される。この製品は、WDM技術を生かして製品化したものであるが、三菱電機では、「今後の展開としては、400Gも視野に入れて検討している」と説明している。

特集目次

小林所長インタビュー
展示会概要
展示会場の見どころ
「テーパーダイア鉄蓋」を開発【NTT】

出展社ピックアップ

アンリツ
Viaviソリューションズ(旧JDSU)
NEC
NTTアドバンステクノロジ(NTT-AT)
FXC
協和エクシオ
三和電気工業
住友電気工業
日本コムシス
原田産業
フジクラ
丸文
三喜
三菱電機
横河計測(旧社名:横河メータ&インスツルメンツ)