ケーブル技術ショー2017Preview【フジクラ】
期間限定無料公開 有料CATVの光配線化における効率的な配線構築を可能とするトータルネットワークソリューションを提案する。光ケーブルや周辺部材、そして保守物品が紹介される。ブースでは各物品に実際に触れることができ、展示と併せて施工のデモ映像も流される。
光通信の伝送システムが注目される中、光ケーブルを扱うことは難しそうだという先入観や、光ケーブルの資料を見ても良く解らないという声を耳にするので、それを解決する場として期待できる。
軽量なスロットレスケーブル
フジクラのスロットレスケーブル「WTC(Wrapping Tube Cable)」は、ケーブルの細径化、軽量化を実現した最新技術のケーブルだ。従来製品に比べて電柱の負荷が軽くなるので、申請を含め工事のメリットに直結する重要な要素となる。フジクラ エネルギー・情報通信カンパニー 光ケーブルシステム事業部 技術部 主席技術員の菊池彰剛氏は「細径化、軽量化に伴い構造が変わるので、施工時の取り扱いも変わってくる。今回はケーブルを展示するだけでなく、施工に役立つ工具もご紹介する」と話す。
ケーブルの口出しの為の外皮を剥ぐ工具では、カンナのような製品が紹介される。ケーブルの施工に慣れていない作業員は中のファイバに刃が当たってしまうことを懸念するので、薄く裂く機構により安全性を保つことをコンセプトとしたこの製品が重宝されている。菊池氏は「安全性ということでは最適な製品なので、お勧めしている製品だ。一方で、実際に現場の方々からヒアリングすると、ベテランの作業員は刃の深い工具を使うことで作業工程を減らしている事例もあるので、そうした工具とも対比しながらご説明する」としている。
テンションメンバーのアタッチメントも紹介される。「使い方のご説明だけでなく、安全に施工していただけるよう、こうしたアタッチメントの必要性も含めてご説明する」(菊池氏)。
住宅における配線の美観を向上する光ケーブル
FTTH化が進むにつれ注目が高まるのが住宅内の配線だ。ブースでは住宅の美観が損なわれないように工夫した光配線ソリューションが紹介される。例えば、外被が黒い一般的な光ケーブルの場合、美観を損なうとして工事の承諾が得られない事例があることから、白や透明の光ケーブルが開発されている。
配線の美観向上を目的に開発された「透明光ファイバ」は細径と透明化を実現しており、壁の色の影響を受けないので露出配線時に目立たない。小さな曲げ径でも良好な光学特性が確保できるHAF (Hole-Assisted Fiber) を採用しているのでドアの隙間でも配線が可能だ。外部被覆には耐候性を持つ樹脂を採用しているので、屋外の配線でも使用できる。
作業性に優れ、映像信号とも相性の良い小型クロージャ
CATVのセンター局から敷設された光ファイバケーブルの宅内への引き落としに使用するクロージャでは、コストや景観、作業性に優れた小型クロージャ「FMCO-AS」、「FMBO-DRP」を扱っている。特に、加入者の転居などで解約や契約が発生した場合、この製品の作業性の良さは大きなメリットとなる。融着接続タイプで、反射を抑える必要のある映像信号を伝送するCATVと相性が良い。
ワンプッシュで光コネクタ端面を清掃
光コネクタ端面清掃では「One-Clickシリーズ」を提案している。端面に付着した油脂や粉塵をワンプッシュで清掃可能なこの製品は、SC、FC、ST用、LC、MU用の他、MPO用、マルチコネクタ用など幅広くラインナップしている。
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