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データコントロルズ【Interop Tokyo2017特集】

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 データコントロルズは1983年設立以来、通信/放送/センサー/監視のネットワーク製品の輸入販売および修理サービスで業界に貢献している。メーカーと商社の機能を併せ持つ企業としても注目されており、経験知識を活かした自社設計・開発製品を委託製造することでコストパフォーマンスに優れた製品を実現している。

 ブースでは伝送機器やネットワーク測定器を展示。伝送機器では、FEC機能を備えたWDMマルチプロトコルリピータと10G OTNリピータの組み合わせによる高品質な通信ソリューションや、FAや監視カメラ網でニーズの高まっている産業用伝送機器・PoE対応機器を展示。測定器では、PCのUSBに接続して使用するコンパクトサイズのトラフィックジェネレータや、集合型の新製品が紹介される。

FAや監視カメラ網に役立つ耐環境性に優れた伝送機器

 メディアコンバータやスイッチでは、工場で使うような動作温度の広い産業用のモデルや、監視カメラ網でニーズの高まっているPoE対応モデルを紹介している。PoEのスイッチを繋げて一対でリングを組む構成が可能な製品、90WのPoE対応製品、PoEのインジェクタ、M12製品など、ラインナップも幅広い
 データコントロルズが扱うORING社では、不具合時に短時間での復旧が求められるFAや鉄道分野に役立つ独自の冗長化・リカバリー技術として「O-Ring」「O-Chain」「Open-Ring」を開発。これらの特許技術は異なるネットワークトポロジへの要求に対応するだけでなく、信頼性に優れたネットワークも保証している。復旧時間は10msec以下を実現。ハードウェアバイパス冗長化技術は1ヵ所または複数個所の電源異常を効果的に防ぐという。

ネットワーク冗長化技術の比較表。

ネットワーク構成のイメージ。

大容量長距離伝送とファイバコストの削減が可能なWDMマルチプロトコルリピータ

 WDMマルチプロトコルリピータ「DCWDM2108H」は複数のプロトコルが混在しても1芯ファイバで長距離大容量伝送ができるマルチサービス対応製品。省スペース化や長距離WDM伝送により、コロケーション、ファイバコストを低減する。
 10G1リンクから使用できる。伝送ポートは脱着可能な8対のマルチレートSFP/SFP+ポート。オプションでDWDMフィルタやアンプを増設でき、最大80Gの1芯/2芯双方向、もしくは40Gの1芯双方向2セットの長距離伝送を省スペースで実現できる。LAN/OSCによるローカル/リモート遠隔監視機能(SNMP/syslog)にも対応。
 更に距離を伸ばす場合は光アンプを同じ筺体に入れることも可能だ。冗長機能もあり、オールインワンに近い製品と言える。テレコム、CATV事業者、データセンタと幅広く活用できる。

WDMマルチプロトコルリピータ「DCWDM2108H」はFEC誤り訂正機能(G.975.1 EFEC I.4/G709 GFEC)を搭載。例えば長距離の1Gを10Gへ移行する際には、FEC機能により高い通信品質を実現することが重要となる。

2チャンネルのマルチサービスに対応するスマート10G OTNリピータ

 10G OTNリピータ「OTN61002」は2チャンネルのマルチサービスに対応し、様々なシーンで活用できる製品。チャンネル毎にFEC誤り訂正機能(G.975.1 EFEC I.4/G709 GFEC)を搭載しており、高品質な通信が実現できる。データコントロルズ ネットワークシステム部の中山祐一氏は「コストパフォーマンスに優れたブースタアンプとプリアンプのカードを新たに追加した」と話す。

10G OTNリピータ「OTN61002」。インバンド管理機能 が備わっており、リモート設定やパフォーマンスモニタも可能だ。P to Pアプリケーションや前述のWDMマルチプロトコルリピータ「DCWDM2108H」を用いたアプリケーションでリモート端末として利用することもできる。

コンパクトながらプロトコルの編集まで可能なトラフィックジェネレータ

10Gネットワークトラヒックジェネレータ「NuDOG-801」。10Gbpsイーサネット対応のSFP+ポートを2つ保有している。

 「NuDOG」シリーズはPCのUSBに接続して使用するユニークなトラフィックジェネレータ。イーサネットフレームはNuDOGのFPGAで処理されるため、PCのスペックに依存すること無くフルワイヤ出力が可能だ。125.8mm x 85mm x 27.5mm の小型ながら、プロトコルの編集まできる。ラインナップは10/100Mbpsから10Gbpsまで揃えている。
 ネットワーク品質・開通試験、フレームキャプチャが容易で、システム設定/管理可能なコンパクトテスト装置でありながら、マルチストリームジェネレータ、TAP/ループバックテスト及びNICエミュレーションまで実現できる。
 試験対象に対して、双方向(最大64フレーム@ポート毎)でのワイヤーレート送信。フレームは任意に設定可能なので、CRC/IPCSエラーフレーム等の生成が可能だ。TAPモードではwireshark のI/Fアダプタとして使用する事で、タグ付きフレームのVIDやエラーフレームなども確認できる。計測データはリアルタイムにエクセルへ出力が可能だ。

集合型ネットワーク測定器の新製品

 昨年発売された「NuStreams-700」は、ネットワーク製品やネットワークパフォーマンスを測定するテスト装置。柔軟性、信頼性に優れ、研究開発や量産規模での品質管理に理想的なツールだ。データコントロルズ ネットワークシステム部 内薗光博氏は「8ポートほどの規模で使用する場合、非常に価格メリットのある製品だ。前モデルも展示会で反響があったので、この新製品も積極的にPRしていく」と話している。
 40G/10Gイーサネット、ギガビットイーサネット、10/100Mbpsなど幅広いインターフェイスに対応しており、あらゆるテスト環境でフルワイヤレートスループット、遅延、パケットロスなどの測定が可能だ。VLAN(QinQ)などのL2フレーム以外にIPv4/IPv6/MPLSもサポートする。
 自己システムセンサーを内蔵し安全かつ信頼性の高いテスト環境を保証する。これらの情報を基にPCで使用する専用のユーティリティソフトウェアから自己システムの障害/異常を監視・管理する。NuStreams-serverへアクセスすることで、遠隔からのマルチユーザにも対応する。
 XM-RMシリーズのモジュールをインストールすることにより同期テストも行う事ができテストの精度を更に保証する。

「NuStreams-700」はDUT検査機器のマルチタスクテスト時間を大幅に削減できる製品。ハードウェアは全てのスロットでホットスワップ可能な為、NuStreamsの電源を切らずに、簡単にテストモジュールの交換ができる。ユーティリティソフトウェアは製造メーカー向けの”APMPT-4″、ISP/SIer向けの”NuWIN-RM”をバンドル。

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