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FXC【Interop Tokyo2017特集】

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 FXCは総合ネットワーク機器メーカとして、光ファイバ通信向けのWDM やメディアコンバータ、オプティカル・トランスポート製品、管理機能付きLayer3スイッチ等の先端技術を搭載した製品を提案しており、官公庁、企業、キャリア/プロバイダ等へ数多くの製品を提供している。

 ブースでは、1Uサイズという最小スペースで200Gの大容量通信を実現する「LE200M」や”さっぽろ雪まつり”で8K非圧縮映像の配信を支援した超小型ADMボックス「LE100AD」、そして世界最小サイズの超小型10ギガビットメディアコンバータ 「LEX1881-1F」を、同社の主力製品を交えてソリューションとして展示する。 また、”美観を損なわないスマートな無線AP”と注目を集めている情報コンセント対応型AEシリーズの新製品「AE1031PE」「AE1051」「AE1041」も展示される。

10Gソリューションを使った4K伝送のデモ展示

 FXCはアクセス系からデスクトップまで、10Gbps対応の伝送製品を取り揃えている。FXC 営業部 部長の亀野昌志氏は「4K映像をはじめとするコンテンツの大容量化、IoTの普及により、10G伝送は様々なシーンで広がっていく。今回は弊社の伝送機器で10Gをどのように伝送するのかを分かり易くお伝えするために、実際に増えている身近なコンテンツである4K映像の伝送デモをお見せする」と話す。
 伝送デモは同会場内の少し離れた神奈川工科大学(KAIT)ブースと共同で実施される。4K-60P非圧縮映像のIP伝送となり、KAITブースに設置した4Kカメラの映像を10Gメディアコンバータ(FXC製)やCWDM光フィルタ多重ユニット(FXC製)を介して伝送し、FXCブースの4Kモニタに映すという構成だ。

4K伝送デモのイメージ

世界最小クラスの超小型10Gメディアコンバータ

 FXCは10G対応のメディアコンバータを2機種ラインナップしており、通信事業者やCATV事業者、学術系ネットワークと幅広いユーザ層に提供している。
 今回のデモで使われる「LEX1881-2F」は、10GBASE-SRと10GBASE-LRを変換する世界最小サイズの超小型メディアコンバータ。筐体の外形寸法は50mm(W) × 74mm(D) ×20mm(H) と、一般的な名刺より小さなサイズを実現。放熱対策によるFANレス構造も実現しており、消費電力も低い。LFP機能をサポートしている点、また価格競争力にも優れている点でも注目を集めている。低故障間隔、高耐久性も特長だ。CWDM用SFP+により、10G、5回線を1本のファイバで伝送することも可能だ。
 もう一方のラインナップ「LEX1881-1F」は10GBASE-Tと10GBASE-SR(10GBASE-LRも可能)を変換する10G電気 /光メディアコンバータで、同じく世界最小サイズの筐体、FANレス構造、低消費 電力、LFP機能といった特長を有している。光ファイバの使用をできるだけ避けたいサーバルームでの使用、光ポートしか持たない10Gテスタに10GBASE-Tポートを簡単に追加するといった用途で役立つ。

200G光伝送装置を1Uの筐体で実現

 FXCの200G光伝送装置は、必要最低限の機能を選別したことで1Uという小型サイズ、そして最大250Wという省電力化を実現している。ブースでは、リングやリニア構成といった大規模な用途を想定した「LE100AD」と、都市のメトロネットワークの構築に適した「LE200M」が紹介される。ユーザが重視する省スペース化や消費電力の低減をストレートに表現するこれらの製品は業界からの注目度も高く、今年のInterop Best of Show Award Finalistにもノミネートされている。また、ShowNetでも使われているという。
 FXC 事業開発部 次長の山口闘志氏は「100Gを超える帯域が必要だが400G/1Tまでは必要ないというシーンは増えているので、そういった状況の方々に200Gの伝送装置があることをご紹介していきたい。既にデータセンタや映像伝送のお客様とのお話が進んでいる。例えば今後の映像伝送のEthernet化でもお役立ていただける製品だ」と説明している。

8K非圧縮の映像配信で使われた200G光伝送装置

 「LE100AD」 は1Uの筐体に100Gのアップリンクを2ポート備えた200G光伝送装置。マルチレート、マルチプロトコルの10G/40G及び100Gサービスを2つの100G OTU4アップリンクに集約することができる。
 Point to Pointでの回線冗長化や、リニア、アド/ドロップ、リング型トポロジの構成を簡単に構築でき、混合されたサービス(最大16)を多重化することが可能だ。また、拠点間通信を通過するデータを暗号化するので、セキュリティの面でも優れている。
 今年2月のNICT主催の実証実験において、“さっぽろ雪まつり”会場を基点に、100Gbps超の8K非圧縮の超高画質映像と、8K相当品質の立体音響環境の遠隔中継で使われた実績もあるという。

「LE100AD」の利用イメージ。

Point to Pointでの使用を想定した200G光伝送装置

 「LE200M」はPoint to Pointでの使用を想定した製品で、都市の通信を支えるメトロネットワークの構築に適した200G光伝送装置だ。
 10G/40G及び100GサービスをOTU4アップリンクに集約できる。また、Layer1GCM-AES-256ベースの暗号化機能も備えているので、全てのプロトコルに対して安全な通信を提供できる。

「LE200M」の利用イメージ。

壁埋め込み型無線APの新製品を次々に提案

 住宅、オフィス、会議室、病室、公共施設等の情報コンセントとして普及が広まっている情報コンセント型の無線AP。
 FXCは新製品として今年2月、AccessEdgeシリーズに「AE1031」「AE1031PE」を加えている。IEEE802.11b/g/nに準拠しており、本体前面部には有線LANのRJ-45インターフェースも搭載している。JIS 規格のコンセントプレートに対応しているので、建物内の美観を損なわず設置できる。集合住宅向けにサービスを提供している事業者、特にCATV市場から注目を集めている製品だ。
 今夏のリリースを予定しているIEEE802.11ac対応モデル「AE1051」と「AE1041」も展示するという。

OpenFlowアクションをハードウェアで処理するSDN/OpenFlow対応スイッチ

ネットワークをソフトウェアにより一元管理でき、ネットワーク運用コストと人的リソースの効率化を実現する付加価値の高いSDN/OpenFlow対応スイッチは、企業のトータルなネットワーク構築を短期間、低コストで実現する。
 FXCが扱うOpenFlow対応スイッチは、2005年に中国蘇州で設立されたCentecネットワークス社製の最新SDN技術を搭載した製品。特長は、OpenFlowアクションをハードウェアで処理する点だ。日本でもさくらインターネットがこの点に着目し、DDoSアタックから顧客を守る仕組みを高度化する為に導入している。

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