WDMマルチプロトコルリピータやFA・監視カメラ網の伝送機器

　データコントロルズはメーカーと商社の機能を併せ持つ企業。経験知識を活かした自社設計・開発製品を委託製造することで、コストパフォーマンスに優れた製品を提供している。通信/放送/センサー/監視のネットワーク製品と幅広い分野で実績がある。
　見どころはFEC機能を備えたWDMマルチプロトコルリピータ「DCWDM2108H」と10G OTNリピータ「OTN61002」の組み合わせによる高品質な通信ソリューション。またFAや監視カメラ網でニーズの高まっている産業用伝送機器やPoE対応機器もラインナップ。他、光変換プラグ製品として、オス/メス変換、SC/ST/FC/LC/MU各種を取り揃えている。

省スペース化や長距離WDM伝送でセンター間伝送のコストを低減

　WDMマルチプロトコルリピータ「DCWDM2108H」は複数のプロトコルが混在しても1芯ファイバで長距離大容量伝送ができるマルチサービス対応製品。省スペース化や長距離WDM伝送により、コロケーション、ファイバコストを低減する。FEC誤り訂正機能(G.975.1 EFEC I.4/G709 GFEC)を搭載している点も特長で、例えば長距離の1Gを10Gへ移行する際には、FEC機能により高い通信品質を実現することが重要となる。
　10G1リンクから使用可能。伝送ポートは脱着可能な8対のマルチレートSFP/SFP+ポート。オプションでDWDMフィルタやアンプを増設でき、最大80Gの1芯/2芯双方向、もしくは40Gの1芯双方向2セットの長距離伝送を省スペースで実現できる。LAN/OSCによるローカル/リモート遠隔監視機能（SNMP/syslog）にも対応。
　更に距離を伸ばす場合は光アンプを同じ筺体に入れることができる。冗長機能もあり、オールインワンに近い製品と考えて良い。テレコム、CATV事業者、データセンタと幅広く活用できる。

2チャンネルのマルチサービスに対応する10G OTNリピータ

　10G OTNリピータ「OTN61002」は2チャンネルのマルチサービスに対応し、様々なシーンで活用できる製品。チャンネル毎にFEC誤り訂正機能(G.975.1 EFEC I.4/G709 GFEC)搭載しており、高品質な通信が実現できる。
　インバンド管理機能 が備わっており、リモート設定やパフォーマンスモニタも可能だ。P to Pアプリケーションや前述のWDMマルチプロトコルリピータ「DCWDM2108H」を用いたアプリケーションでリモート端末として利用することもできる。

FAや監視カメラ網の伝送機器

　メディアコンバータやスイッチも扱っており、工場で使うような動作温度の広い産業用のモデルや、監視カメラ網でニーズの高まっているPoE対応モデルと、幅広くラインナップを揃えている。同社は「FAや監視カメラ網からのお引き合いは増えている。PoEのスイッチを繋げて一対でリングを組む構成や、90WのPoE対応製品、PoEのインジェクタのお話も頂いている。また、振動に強いM12製品のお引き合いもFAで頂いている」と話す。

目次

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