協和エクシオ
世界初のユニット分割可能な可搬型スマート電源や、IoT/M2Mソリューション

　ブースの注目は、災害時に役立つ可搬型スマート電源、二重床下ケーブルの撤去作業を効率化するケーブル吊り上げ治具、工事工程の見える化等のIoT/M2Mソリューション。

可搬型スマート電源（サバイバル電源）

　非常時においても十分な電力供給を可能にする中容量リチウムイオンバッテリのユニットを展示。自然災害などによる停電時や非常時、屋外での利用や施設などのバックアップ用に必要な時に必要な場所で1000W程度の電源供給が可能な可搬型スマート電源だ。過酷な環境でも使用できる「耐久性」「強靭性」を実現するために、厳しい試験をクリアしている。
　世界初となるユニット分割（同社、特許出願中）が可能となっており、同社は「1ユニットあたり10kg前後なので、土石崩れ等で自動車が入れない場所でも人が背負って運ぶことができる」と説明している。
　さまざまな充電方法、発電デバイスに対応。また、LTEとWi-Fiを搭載、フレッツ光に対応しているので、電源だけではなく通信インフラとしても利用可能だ。電池切れ前にアラートメールを送信する機能も備わっている。

ケーブル吊り上げ治具

　二重床下のケーブル配線は、積上げ高さが200mmまでとされているため、古いケーブルほど下層に埋もれた状態となっているケースが多い。ケーブル交換は下に埋もれた古いケーブルから行うので、作業では上を覆っている現用ケーブルを作業者が手で抱えて持ち上げながら別の作業者が引き抜く、もしくは器具で吊り上げた状態で引き抜く方法が採られている。
　そこで同社は、二重床下ケーブルの撤去作業時に撤去ケーブル上部の現用ケーブルを安全かつ効率的に吊り上げられる「ケーブル吊り上げ治具」を考案した。考案品は軽量で組み立て式のため可搬性に優れ、シンプルな構造で組立も短時間で可能であり、作業個所への持ち運び・設置作業の負担軽減が期待される。
　900mmパネル用と1200mmパネル用に対応しており、吊り上げ強度は170kg程度まで。二重床パネルの受枠に置くだけで安定する。同社は「現場では他の工具なども運ばなくてはならないので、900mm用は約3kg、1200mm用は約3.4kgと軽量化を図った」と話している。
　両末端に丈夫な絶縁カバーを装着したことで、運搬、設置時の地絡や機器への傷つけリスクを抑制。現行のアルミ二重床部材を使用、シンプルな構造とすることで、価格を従来の1/2以下にしている。

IoT/M2Mソリューション

　通信インフラや環境・社会インフラなど人と人、人と社会をつなぐインフラの構築を担ってきた協和エクシオは、『みんなを「つなぐ」と、未来はもっと明るく楽しい』をスローガンに、データ収集、見える化、分析、機械学習機能を駆使してデジタルフィードバックを回し、生産性向上やコスト削減と共にイノベーションによる新たなビジネス価値を創造する。
　今回はその一例として、2013年に開発した災害時の情報連携と素早い意思決定を支援する「EXRescue」をベースに、工事工程の見える化、効率化と、気象情報、バイタル情報を機械学習させ熱中症抑止などの作業者の安全に配慮したシステム事例を紹介する。

　

掲載企業一覧

アンリツ
NEC
NTTアドバンステクノロジ（NTT-AT）
FXC
OKI
協和エクシオ
三和電気工業
住友電気工業
日本コムシス
原田産業
Viavi ソリューションズ（旧：JDSU T&M）
フジクラ
三喜
三菱電機
横河メータ&インスツルメンツ

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