つくばフォーラム2016Preview:第2部 展示会場の見どころ
期間限定無料公開 有料「創る」技術、「守り、支える」技術
NTTアクセスサービスシステム研究所の構内では、第1会場を中心にAS研の展示を見ることができる。第1会場ではコーナーⅠ「創る」技術と、コーナーⅡ「守り、支える」技術を設け、研究成果を判りやすく解説。また、企画展示コーナーでは「柔軟なアクセスネットワーク構成技術」をテーマに、NetroSphere構想を具体化するアクセス技術が紹介される。
また、第2・3会場では、アクセス系を支える各協会及びNTTグループの取り組みが展示される。参加企業は111社で、最新の技術、製品が紹介される。
尚、無料送迎バスの降場や受付は昨年から第1会場付近に変更されている。
(※本特集第一部内の案内図「NTTアクセスサービスシステム研究所構内」参照)
この第2部では、AS研の展示一覧をコーナー別に纏め、また各協会及びNTTグループの展示概要をご紹介する。
AS研の取り組み
【企画展示コーナー】柔軟なアクセスネットワーク構成技術と設備点検のイノベーション技術
ここでは、NetroSphere構想実現に向けて着実に検討を進めている、多様なサービスの即応化を実現するアクセスネットワーク構成技術と、所外設備運用の業務に変革をもたらす点検技術を紹介される。
展示項目は、「FASA:多様なニーズへ柔軟に対応する次世代アクセスアーキテクチャ」、「5Gモバイルネットワークを支えるPONシステム」。また、別会場(第3会場屋外)において「設備点検のイノベーション技術」がデモ展示される。
【コーナーⅠ】「創る」技術
ここでは、多様なトラヒックを伝送するネットワーク技術や光・無線技術を中心に、将来の新たなサービス創出に貢献し豊かな暮らしを「創る」技術が紹介される。
注目展示は「空間活用の極限に向け進化するマルチコア光ファイバ技術」。その他の展示項目は次の通り。
ウェア型生体センサーを活用した「“hitoe®”作業者みまもりサービス」、マルチサービス収容の実現に向けた低遅延ネットワーク技術、DSPを用いた光アクセス長延化・多分岐化技術、高精度時刻同期アクセスシステム、IoT機器を収容するアクセスNWメニュー、DRoF技術を用いた多チャネル映像RF信号の一括デジタル伝送システム、超多素子アンテナによる大容量無線バックホール技術、センサ情報を用い通信を安定化する無線エリア形成技術、光ファイバケーブル設計・評価技術、多心一括光コネクタ技術。
また「電波伝搬技術の研究開発の取り組み」が第1会場前で屋外展示される。
【コーナーⅡ】「守り、支える」技術
ここでは、基盤技術、保守・運用及び災対向け技術等を中心に、現在のサービス提供・運用を「守り、支える」技術が紹介される。
注目展示展は、「地震で被災する管路を高精度に予測しNWの信頼性を向上する技術」、「端末上にノウハウ情報を付加するアノテーション技術」。その他の展示項目は次の通り。
400Gイーサネットの標準化動向、マンホールの劣化予測技術、シールドとう道部分補強技術、基盤設備の将来像、光線路保守支援システム(AURORA・OTM)、超多心高密度光ファイバケーブル、風雪害等を抑止する家屋引留め工法の標準化、遠隔保守を実現する分岐光ファイバ損失測定技術、システム改造を必要としないUI拡張技術 (Augumented UI)、オペレータ操作状況観察・支援技術、人の操作と連動する自動操作技術、将来衛星通信用基地局構成技術、なりすましAP簡易検出ツール、他。
また、「電柱の無い美しい街なみ作りに貢献する新たな無電柱化方式」が別会場(第4会場)で屋外展示される。
【コーナーⅢ】「モデルネットワーク展示」
第7会場1Fでは、アクセスネットワーク技術の全体像を、NTTビル内からユーザ宅まで、一連の流れで実物を交えたモデルネットワーク展示を用い、わかりやすく紹介。第5会場では「通信基盤設備実物大モデル展示」も実施される。
アクセス系を支える各協会およびNTTグループの取り組み
つくばフォーラムでは、アクセス系インフラを支える3つの協会およびNTTグループ各社が共催しており、111社が参加し各種取り組みの現状を紹介する。(内訳:NTTグループ/18社、情報通信エンジニアリング協会(ITEA)/17社、通信電線線材協会/35社、情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)/36社、その他/5社)
NTTグループ各社
NTTグループは「お客さまの“バリューパートナー”として、最高のサービスと信頼を提供し、“コミュニケーション”を通じて、人と社会と地球がつながる安心・安全で豊かな社会の実現に貢献する」としており、今回の展示では、そのための最新技術や、新たなステージに向けた取り組みなどが紹介される。
情報通信エンジニアリング協会(ITEA)
情報通信エンジニアリング協会(ITEA)は、通信インフラ設備の構築・維持・復旧に貢献する団体として、これまで培った技術・ノウハウの継承、光アクセス設備の構築・維持・開通工事を主体に、品質の向上や効率化および大規模災害時の迅速な設備復旧等と、安心・信頼される通信インフラ設備の実現に向けて取り組んでいる。
主な展示項目は、安全装置、器具、保護具、作業台、各種改良工事、補助具、測定器類、改良工法、改良物品、各種データ処理ソフト、システム支援ツール、解析システム。
通信電線線材協会
通信電線線材協会からは、光およびメタルケーブルと関連機器を含めた所外系設備全体に関わる技術・製品を中心に、興味を惹きつける各社の取り組み状況が紹介される。
主な展示品は、光ファイバケーブル、海底光ファイバケーブル、ネットワーク関連機器、光クロ―ジャ、光キャビネット、スプリッタ、LAN配線材料、FTTH配線部材、光線路監視システム、コンクリートポール、鋼管柱、高所作業車、とう道排水配管点検・診断・補修技術。
情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)
情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)と全国通信用機器材工業共同組合(全通協)は、安心・安全で豊かな社会の実現をめざして、ライフラインである通信ネットワークを支えるさまざまな関連製品・ソリューションを紹介する。
主な展示品は、ネットワーク関連機器(測定器、制御・解析装置、端末、ソリューション)、無線/有線伝送装置、セキュリティ/監視システム、SDN、可視化システム、光コネクタ/光コンセント/光ローゼット、雷対策機器、LAN配線装置・部材、治具/工具、電源装置。
その他 出展社
出展社イベント
出展各社のブースの詳細については、第3部でお伝えする。
目次
天野所長Interview
第1部「つくばフォーラム2016」の概要
第2部 展示会場の見どころ
第3部 出展企業・製品の見どころ