つくばフォーラム2016Preview:第3部 出展企業・製品の見どころ(15)横河メータ&インスツルメンツ
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OTDRの新モジュールや、世界トップの温度分解能を持つ光ファイバ温度センサ
OTDR「AQ7280」は、マルチタッチ対応の8.4型の大型LCDや、多心ファイバ測定と測定データを判りやすく心線番号テーブルとして管理する機能、そしてAndroid端末やiOS端末からOTDR波形やPDFレポートなどのファイル操作ができる機能がユーザから高い評価を得ている。モジュールの豊富なラインナップも特長で、今年6月には4波長(1310/1383/1550/1625 nm)を1ポートに搭載した「AQ7283J」、現用光カットフィルタ内蔵の波長1625 nm 回線保守モデル「AQ7283E」、FTTH用途に特化した1310/1490/1550nmモデル「AQ7282G」が新たに加わっている。
また、プラントでの採用が増えている、世界トップの温度分解能、監視距離を誇る光ファイバ温度センサも展示するという。
Water-Peak波長の1383 nmを加えた4波長を1ポートに搭載
「AQ7283J」は4波長(1310/1383/1550/1625 nm)を1ポートに搭載しているため、光コネクタを切り替えることなく4波長の測定が行える。1ボタン操作で全ての波長の測定とデータ取得が可能な多波長測定機能も備わっている。USBやEthernetに接続して遠隔操作による測定もできる。
1383nmを測定できる製品としてリーズナブルな価格である点も魅力だ。1383nmの測定はOH基による光吸収の確認に有効な機能であり、近年の主流であるCWDMも考慮した低OH型SMFの製造およびケーブル化工程において、専用システムもしくは「AQ7283J」による検査・試験が重要となる。
また、従来の光ファイバにはOH基が含まれるため、1383 nm付近の光が吸収され光損失が非常に大きくなる。そのため、CWDMネットワークを導入する際に既設の光ファイバが1383nmの光を吸収するかをフィールドで確認する際にも「AQ7283J」は有効だ。
温度を線で捉えるファイバセンサ
「DTSX」シリーズはプラントの温度監視に最適な光ファイバセンサ。センサ部分が光ファイバなので、防爆、耐誘導性に優れ、ポイントセンサでは難しい、ブランクエリアの無い確実な温度監視を実現できる。漏れや異常による温度変化を素早く検知し、発生場所が特定でき、迅速な初動が可能だ。同社は「光ファイバセンサは測定の対象物を線で捉えるので、ベルトコンベアやケーブルラック、洞道、パイプライン、LNGタンク、そして炉の外壁温度分布など、他のセンサでは把握が難しい対象物の監視に最適だ」としており、「IoTの観点からプラントのデータを把握する需要は高まっており、我々は対象物を点で捉える熱電対や、面で捉えるサーモグラフィも扱っているので、お客様の要望に対して最適な方式をご提案することができる。上位システムも複数ご用意しているので、システム規模に最適な上位システムをご提案できる」と説明している。
上位機種の「DTSX3000」の測定距離は最大で50kmと世界最長だ。温度分解能も世界最高水準を誇る。同社は「短距離の用途でも、温度分解能の高さを理由にこのモデルをお選びになるお客様もいらっしゃる」と話す。
掲載企業一覧
アンリツ
NEC
NTTアドバンステクノロジ(NTT-AT)
FXC
OKI
協和エクシオ
三和電気工業
住友電気工業
日本コムシス
原田産業
Viavi ソリューションズ(旧:JDSU T&M)
フジクラ
三喜
三菱電機
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