つくばフォーラム2016Preview:第3部 出展企業・製品の見どころ(8)住友電気工業
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地中埋設用光ケーブルやハンディ光ファイバカッタ
光ケーブルでは、良好な景観形成のための地中埋設用光ケーブルを中心に、最大2000心の高密度光ファイバケーブル等が展示される。
施工現場のツールでは、ハンディ光ファイバカッタ「FC-8R」等を展示。また、世界最小・最軽量ながら優れた高速接続性、耐環境性を有する多心光ファイバ融着接続機「Handy Splicer TYPE-201」が実演紹介される。
地中埋設用光ケーブル
2020年に向けた無電柱化の推進に役立つ「直接埋設用ダクトケーブル」は、直接埋設を可能とする強化型外被を有する2重外被構造の光ファイバケーブルだ。同社は「従来は管路を敷設してケーブルを後から入れる方法だが、これは我々メーカーが製造の段階で管路機能とケーブル機能を一体化する製品だ。ドラムに巻けるので、現地で管路を組み立てる作業も不要だ」と話している。
外被は耐土圧性に加え、難燃性、耐候性を備えている。ドロップは家屋へ直接引き込むことが可能だ。両端末固定により、ケーブルコア移動を防止(布設時)する。ケーブル用はΦ30、ドロップ用はΦ15。
光ケーブルコアの挿抜が可能で、被災時或いは更新時の復旧が容易だ。部分補修用の半割りダクトや、直接埋設対応の補修用継手も用意しているという。同社は「土圧に耐えるだけのケーブルであれば過去にもあったが、将来的な復旧が容易である点がこの製品の特長だ。また、ショベル誤掘削の耐久性も備えている」と話す。
ラインナップは細径BIFドロップ光ファイバ、SM型IFドロップ光ファイバ、アクセス用SM型光ファイバWBケーブル、SM型光ファイバIFAケーブル、単心SM型光ファイバWBケーブル。
切断回数が一目でわかるハンディ光ファイバカッタ
同社のハンディ光ファイバカッタにはカットする度に刃が自動回転する同社独自の機能が備わっており、刃ローテーションなど煩雑な管理業務が不要だ。
この機能の利便性は市場で高い評価を得ており、今年4月にリリースされた「FC-8R」では切断回数カウンタの追加により刃の交換時期を最適に管理できる等、更に使い易くなっている。同社は「ファイバホルダを本体に装着した時のみカウンタが作動するので、誤ってカウントすることはない。その他、ファイバ屑回収箱の大容量化や、日常のメンテナンスもし易いように開閉角度切り替えを2段階に増やしている。こうした機能を加えながら、価格や製品形状・寸法は前モデルFC-7Rと同じで、素材の改良により25%の軽量化を実現している」と説明している。
60,000心まで連続使用が可能だ。カウンタ無しの廉価版もラインナップしている。
FAコネクタ、FASコネクタのクサビ固定をキャップ方式に
同社では今年7月より、従来タイラップで包縛していたFAコネクタのクサビをキャップで抑える製品を導入している。現場での組立時、タイラップをニッパーで切断する必要が無く、キャップを外すだけで良いという。同社は「誤ってクサビが外れた状態でファイバを組み立てるリスクを防ぐためにも、クサビの抑えは重要だ。今回のキャップ方式をご提案したところ、お客様から便利になったと反響を頂いている。また、現場でキャップを見失わないように目立つ色を採用している」と説明している。FASコネクタについても近日中にキャップ方式に変更する予定だという。
掲載企業一覧
アンリツ
NEC
NTTアドバンステクノロジ(NTT-AT)
FXC
OKI
協和エクシオ
三和電気工業
住友電気工業
日本コムシス
原田産業
Viavi ソリューションズ(旧:JDSU T&M)
フジクラ
三喜
三菱電機
横河メータ&インスツルメンツ