光通信、映像伝送ビジネスの実務者向け専門情報サイト

光通信ビジネスの実務者向け専門誌 - オプトコム

有料会員様向けコンテンツ

光通信技術展 セミナー企画委員インタビュー:和田 悟氏【フジクラ】

INTERVIEW 有料

期間限定無料公開中

■講演タイトル
FOE-11
IOWN構想実現に向けた光ファイバ技術への期待と今後の展望

■コースリーダー
(株)フジクラ 和田 悟

■講演者
(株)フジクラ
光応用技術R&Dセンター 光通信研究部 部長
市井 健太郎

(株)フジクラ
情報通信事業部門 テクノロジーオフィサー
和田悟氏

 実用化に向けた研究開発が活発なSDM(空間分割多重)伝送をはじめ、IOWN構想の実現に向けて期待される様々な光ファイバ技術や今後の展望について触れられる。和田氏は 「IOWNはオールフォトニクス・ネットワークということで、光ファイバは非常に重要なコアとなる。本講演では、IOWNに向けた光技術の中で、どのようなファイバ技術・素材が求められるのかという視点で解説する」と話している。

 IOWN構想がめざす未来として、デジタルツインや衛星通信、イジングマシンがあり、メディアやイベントを通じて目にする機会が増えている。だが、本講演のように、未来のアプリケーションを実現するための光ファイバ技術が解説される機会は希少だろう。例えば、IOWN時代のケーブル高密度化で注目されるSDM伝送の接続技術、衛星間光通信におけるファイバ素材、イジングマシンにおける光ファイバの役割など、注目すべきトピックは複数ある。講演ではそうした最新情報が期待できる。

 登壇する市井氏は、フジクラの光応用技術R&Dセンター(旧:光電子技術研究所)で、通信用光ファイバ、およびファイバレーザ用特殊光ファイバの研究開発に従事してきた人物。LPモード・リングコアEr添加ファイバの最適化設計や、Ring-Core型マルチコア2モードEDFといった研究論文にも名を連ねており、その見識には定評があるので、同氏がどのような光ファイバ技術をピックアップして解説するのかも興味深い。

 和田氏は 「IOWNに関しては、基調講演でNTTがIOWNのプレゼンをされる。キャリアという立場から見た10年、20年先のネットワーク。それを享受する一般の方々の生活がどのように豊かになっていくのか。基調講演では、その実現の為に光通信関係者がどのように取り組んでいくのかが分かるだろう。また専門技術セミナー全体では、トランシーバ、コパッケージ、シリコンフォトニクスを扱う講演が複数用意されているので、今後の800Gや1.6Tで光に関係するパーツがどのように動いていくのか注視いただければと思う」としており、「これからの光送受信機を接続する光ファイバ技術という意味でも、本講演を聴講いただきたい」と話している。

(OPTCOM編集部)

特集目次

「通信・放送Week 2022」開催直前 主催者インタビュー

■光通信技術展 専門技術セミナー委員インタビュー

中村 二朗氏【NTTアドバンステクノロジ】
FOE-K IOWN構想の実現に向けて

土井 健嗣氏【日本電気】
FOE-1 光トランシーバーの最新動向と新冷戦による影響
FOE-13 クライアント側高速光トランシーバの動向、データレートとフォームファクタの進化

石部 和彦氏【アンリツ】
FOE-2 Siフォトニクス(トランシーバ技術)アイオーコア社の最新技術動向
FOE-6 ハイパースケールDC向け800Gbps/1.6Tbps光トランシーバの標準化・技術動向

清水 克宏氏【三菱電機】
FOE-3 Beyond 5G/6G時代の超拡張性を実現する光衛星通信
FOE-5 コヒーレント光センサ技術の応用例と今後の展望

鈴木 貴智氏【キーサイト・テクノロジー】
FOE-4 プラガブル光トランシーバ測定の基礎

佐藤 良明氏【NTTエレクトロニクス】
FOE-7 Telecom Infra Project ~オープンかつディスアグリゲートされた、持続可能なトランスポートネットワークの構築~

笹岡 英資氏【住友電気工業】
FOE-8 伝送用光ファイバの基礎と将来展望

谷口 和彦氏【富士通オプティカルコンポーネンツ】
FOE-9 空間分割多重光伝送技術の最新動向と今後の展開
FOE-12 光とASIC(特定用途向け集積回路)のコパッケージへの挑戦

太田 寿彦氏【古河電気工業】
FOE-10 海底光ケーブルシステムの大容量化に向けた技術動向
FOE-14 化合物半導体/シリコン異種材料集積技術を用いた光集積回路

和田 悟氏【フジクラ】
FOE-11 IOWN構想実現に向けた光ファイバ技術への期待と今後の展望

岡安 雅信氏【華為技術日本】
FOE-15 Beyond 400Gコヒーレント光トランシーバの市場・技術動向

■「通信・放送Week 2022」出展製品Preview

アダマンド並木精密宝石
NICT採択の自己形成導波路など紹介

NTTアドバンステクノロジ(NTT-AT)
ネットワーク保守、インフラ設備保全、光コネクタ製造を幅広く展示

キーサイト・テクノロジー
120 GbaudのBERTや、超高速デジタルコヒーレント光伝送評価のAWG

精工技研
作業効率の良い同社オリジナルのLCユニブーツコネクタや、機能が追加された光コネクタ研磨機

センコーアドバンス
高密度型SN-MTコネクタを用いた400G伝送ライブデモ

光貿易
超高速RFモジュール製作請負サービスや、他の追随を許さぬ超高分解能OSA

横河計測
多心ファイバ測定に優れたOTDRや、高分解能と高速測定を両立したOSA