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光通信技術展 セミナー企画委員インタビュー:岡安 雅信氏【華為技術日本】

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■コースリーダー
華為技術日本(株) 岡安 雅信

講演タイトル
FOE-15
Beyond 400Gコヒーレント光トランシーバの市場・技術動向

講演者
HiSilicon Optoelectronics Co., Ltd.
Coherent Opto-Electronics Development Dept., Principle Engineer,
Youyi Wang

華為技術日本(株)
アジアパシフィック 購買認証センター シニアオプティカル エキスパート
岡安 雅信氏

 WDMおよびDCIネットワークにおける帯域幅要件の高まりにより、コヒーレント光学市場は成長し続けている。この講演では、コヒーレント光学の市場および技術トレンドが紹介される。DCIにおける800Gおよび1.6Tの機会と課題、中国DWDMにおける400G標準化など、次世代コヒーレント光学に関する見通しが論じられる。
 岡安氏は「コヒーレント技術を使う光通信市場全体をカバーすることで、市場動向、技術動向をご理解いただけるような講演内容とした。コヒーレント技術は、ロングホールから始まり、今ではメトロ、最近ではDCIで400G-ZRが導入されている。様々な伝送距離、伝送速度でコヒーレント技術の利用シーンが広まっている中、各用途でどのような技術が導入されているのかも解説する。また、データセンタ内でコヒーレントを導入することも議論されているので、コストや相互接続性などの課題にも触れる予定だ」と話す。

 講演者のYouyi Wang氏は、HiSiliconで200G、400Gおよび800Gコヒーレント光モジュールの研究開発に従事してきた人物で、現在は主任エンジニアとして次世代光モジュールの計画および開発を担当している。同社の光モジュールはHuawei機器に採用されており、中国市場はもちろんワールドワイドで広く使われている。HiSiliconの次世代光モジュール研究を牽引する同氏がどのような見解を持っているかを日本に居ながら聴くことができるのは、貴重な機会だろう。(※今回はリモート登壇の予定)
 なお、講演は市場全体の話であり、HiSilicon製品の解説ではないが、同社の展示ブースには本国からも説明員が来日する予定だという。

 コロナ対策の最中、中国企業のキーパーソンによる講演という意味でも貴重だ。例えば、中国市場では5G基地局が順調に展開され、それに伴いデータセンタも増えている。そうした中、Huaweiもデータセンタ構築に注力しており、中国においてアリババに次ぐデータセンタオペレータになりつつある。中国の通信ビジネスは日本企業にとっても大きな市場なので、中国企業の視点で語られる市場動向、技術動向は押さえておきたいところだ。
 また、中国のキャリアやベンダも参加している新たな国際標準化団体IPEC(International Photonics & Electronics Committee)についても触れられる予定だ。安岡氏は「IEEE、OIF、IPECにおいて進められている標準化の対比も示す。CCSA(中国通信標準化協会)もIPECの標準化を採用していく流れは有ると思う。講演ではCCSA関連のコヒーレントや長距離といった内容も明確に示す予定なので、中国市場を知る機会としても聴講いただければと思う」と話している。

(OPTCOM編集部)

特集目次

「通信・放送Week 2022」開催直前 主催者インタビュー

■光通信技術展 専門技術セミナー委員インタビュー

中村 二朗氏【NTTアドバンステクノロジ
FOE-K IOWN構想の実現に向けて

土井 健嗣氏【日本電気】
FOE-1 光トランシーバーの最新動向と新冷戦による影響
FOE-13 クライアント側高速光トランシーバの動向、データレートとフォームファクタの進化

石部 和彦氏【アンリツ】
FOE-2 Siフォトニクス(トランシーバ技術)アイオーコア社の最新技術動向
FOE-6 ハイパースケールDC向け800Gbps/1.6Tbps光トランシーバの標準化・技術動向

清水 克宏氏【三菱電機】
FOE-3 Beyond 5G/6G時代の超拡張性を実現する光衛星通信
FOE-5 コヒーレント光センサ技術の応用例と今後の展望

鈴木 貴智氏【キーサイト・テクノロジー】
FOE-4 プラガブル光トランシーバ測定の基礎

佐藤 良明氏【NTTエレクトロニクス】
FOE-7 Telecom Infra Project ~オープンかつディスアグリゲートされた、持続可能なトランスポートネットワークの構築~

笹岡 英資氏【住友電気工業】
FOE-8 伝送用光ファイバの基礎と将来展望

谷口 和彦氏【富士通オプティカルコンポーネンツ】
FOE-9 空間分割多重光伝送技術の最新動向と今後の展開
FOE-12 光とASIC(特定用途向け集積回路)のコパッケージへの挑戦

太田 寿彦氏【古河電気工業】
FOE-10 海底光ケーブルシステムの大容量化に向けた技術動向
FOE-14 化合物半導体/シリコン異種材料集積技術を用いた光集積回路

和田 悟氏【フジクラ】
FOE-11 IOWN構想実現に向けた光ファイバ技術への期待と今後の展望

岡安 雅信氏【華為技術日本】
FOE-15 Beyond 400Gコヒーレント光トランシーバの市場・技術動向

■「通信・放送Week 2022」出展製品Preview

アダマンド並木精密宝石
NICT採択の自己形成導波路など紹介

NTTアドバンステクノロジ(NTT-AT)
ネットワーク保守、インフラ設備保全、光コネクタ製造を幅広く展示

キーサイト・テクノロジー
120 GbaudのBERTや、超高速デジタルコヒーレント光伝送評価のAWG

精工技研
作業効率の良い同社オリジナルのLCユニブーツコネクタや、機能が追加された光コネクタ研磨機

センコーアドバンス
高密度型SN-MTコネクタを用いた400G伝送ライブデモ

光貿易
超高速RFモジュール製作請負サービスや、他の追随を許さぬ超高分解能OSA

横河計測
多心ファイバ測定に優れたOTDRや、高分解能と高速測定を両立したOSA

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