～　コスト、環境的制約、有用性、規格面で　～
著：KDPOF(Knowledge Development for Plastic Optical Fibers)社

　衝突防止カメラ、DVD プレーヤー、ナビゲーションシステム等、現代の消費者の車載電子デバイスに対する要求は益々高まっている。この傾向が車載ネットワークのプラスチック光ファイバー、即ちPOF の開発につながった。従来の車載ケーブルに比べ、帯域幅および使用の簡易性、振動および外的ノイズへの耐性が改善されたため、POF は車載マルチメディア ネットワークとして理想的な要件を有している。

　スペインの企業 KDPOF(Knowledge Development for Plastic Optical Fibers)社は、POF を介した 最先端の高速通信用半導体を開発している。KDPOF 社は、既にある大口径の標準、SI(Step Index)-POF の性能を最大限に活用することができる高効率伝送技術を開発した。

　KDPOF 社によると、POF はガラス光ファイバー(GOF) のような使い方に対して、より良いコスト効率を提供できる。KDPOF社の最高経営責任者（CEO）で共同創設者のCarlos Pardo氏は、当市場セグメントの新たなビジネスチャンスについて次のように話した。「車載インフォテインメントの伝送路分野は、LVDS (Low Voltage Differential Signaling)二点間リンク方式のような標準的なものや、MOST® (Media Oriented Systems Transport)のような独自技術が主流となっている状況だ。OSI モデルにおける物理層からアプリケーション層までの全通信スタックを定義する MOST は、通常リングトポロジーに配置されている。これまでに3 つのバージョンがリリースされており、POFを介して25Mbps から150Mbps までを提供している」と言い、「KDPOF 社の技術により、1 Gbpsに達する次世代車載ネットワークのソリューションを実現できる」とPardo氏は付け加えた。