光通信技術セミナー企画委員インタビュー:鈴木 巨生氏【三菱電機】
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■コースリーダー
三菱電機(株) 鈴木 巨生
■講演タイトル
FOE-5
IOWNに見るAll Photonics Networkの最新研究開発動向
■講演者
日本電信電話(株)
NTTアクセスサービスシステム研究所
光アクセス基盤プロジェクト
プロジェクトマネージャ
吉田 智暁
社会・産業のデジタル化やリモートワールドの進展に伴い、より高速、低遅延、多接続な通信ネットワークが要求される。これらのニーズに対応するべくNTTはIOWN構想を発表し、光ファイバが有する大容量、長距離、波長多重伝送能力を活かし多様な光アクセスサービスを提供するオールフォトニクスネットワーク(APN)の研究開発を行っている。本講演ではAPN実現に向けた光アクセス伝送・システム技術の最新動向について述べる。
鈴木氏は「今年はIOWN1.0のサービスがスタートし、IOWN構想が具体的になってきた。そうした節目における、IOWN4.0という高い目標に向けたNTT技術研究の最新動向をお話しいただく予定だ。聴講者の皆様には、今後の課題を把握することで、自社技術の事業機会に繋げていただければと思う」と話している
登壇する吉田氏は、NTTアクセスサービスシステム研究所にて、10G級次世代光アクセスシステムおよびWDM/TDM-PONの研究開発、NG-PON2の標準化、APNにおける光アクセス技術の研究等に従事している人物。今回の講演では、アクセス技術の研究や標準化に携わってきた立場から見える、APNの将来像を聴くことができそうだ。例えば、IOWN構想におけるオープン化は機器やデバイスベンダにとってシビアな面もあるが勝機でもあるので、NTTで最先端の研究に携わる吉田氏がIOWN2.0や3.0の段階を含めどのような見解を持っているのかは、非常に興味深い。
鈴木氏は「他の講演でもIOWNに関する話題は出るかと思うが、タイトルにIOWNという言葉を入れたのは本講演のみとなる。例年のFOEセミナーのアンケートから、光デバイスに携わる方々がビジネスチャンスの模索で聴講している傾向がうかがえたこともあり、IOWNでは今後、デバイスを含めどのような光技術が必要になるのかのヒントになるよう、IOWNをテーマとしたセッションを設けた。吉田氏はIOWN Global ForumでオープンAPNの活動を主導的に推進されているメンバーのお一人なので、どういった情報をピックアップされるのかを私も楽しみにしている」とし、「COMNEXTの基調講演ではIOWNの全体像が示されると思うので、本講演ではIOWNにおける実ビジネスに近い内容ということで、併せて聴講いただければ幸いだ」と話している。