監視・自動復旧用リブータ、ルータ、PoE 電源供給インジェクタの3機能を1台に集約
データセンタ/LAN 無料IP 監視カメラ等を自動監視・障害復旧させ、警報機と連動するPoE リブータ+(プラス)。運用・保守にも貢献
アイエスアイは7月26日、「PoE リブータ+ PB203A/201A」を8月1日より発売を開始すると発表した。出荷開始は9月20日。
この製品は、防犯・安全監視用途で急速に設置台数が増えている高解像度デジタル監視カメラ(IP カメラ)やフリーアクセスエリアのWi-Fi アクセスポイント(Wi-Fi AP)と直接つなぎ、それぞれの装置をポート毎に監視し、障害を検知すると自動復旧させると共に、離れた場所にある警告灯や警報装置を作動させ、障害発生を管理者に知らせる装置だ。同製品は、PoE+(プラス)の給電機能(いわゆるPoE インジェクタ)に加え、PoE L2 スイッチ(いわゆるPoE ハブ)機能を搭載しているため、通常のネットワークに設置すれば、簡単にPoE 機器を使った監視・自動復旧対応のネットワークシステムを構築できる。
PoE 監視・自動復旧対応は同社PoE リブータシリーズ共通の機能で、PoE 対象機器のポートを個別に監視し、異常を検知するとその機器がつながるギガビットPoE回線のみを直ちにリブート(再立ち上げ)し、自動復旧させる。これにより障害発生から復旧までの工程を自動化し、システム全体への影響や不通時間を最小限に抑え、運用や保守業務でのコスト削減に貢献する。
従来型監視カメラシステムやWi-Fi アクセス環境などでは、監視・自動復旧用リブータ、ルータ、PoE 電源供給インジェクタの3つの装置を組み合わせて構築する必要がある。PoE インジェクタはPoE 装置毎に必要で、多数の機器で構成されるシステムではPoE 電源供給機能を持ったPoEスイッチが利用されている。一般のリブータは障害検知の際、インジェクタやルータ本体の電源をON/OFF するため一定時間全てのサービスが不通になるという問題も抱えている。
PoEリブータ+PB203A/PB201A は、この3つの機能を1 台に集約したうえに、 障害検知した機器のみを対象に短時間に自動復旧させ、システムの不通状況を限定して行えるという。
特長の一覧
「PoEリブータ+PB203A」は、ギガビットPoE ポートを3つ持ち、合計30WのPoE電源を供給し、PoE L2 スイッチ機能を内蔵し、対象機器を個別に監視・自動復旧を行える。「PoE 電源拡張ユニット PB200EP」を接続すると、合計90WのPoE電源を供給できる。このとき、3ポート全てにPoE+対応機器を接続させることができる。
「PoEリブータ+ PB201A」は、ギガビットPoE+ポート1つ最大30W の大型装置向け監視・自動復旧装置。監視機能、自動復旧機能、および連携機能はPB203A と同じだ。
特長の一覧は次の通り。
- ギガビットPoE リブータ、ギガビットPoE L2 スイッチ、PoE 電源インジェクタの3 つの機能を1 台で実現できる。
- 死活監視、SNMP トラップ監視、サービス/ポート監視を組み合わせることで、PoE 機器それぞれの特長に合わせたベストな監視が行える。
- 既存の10/100Mbps ネットワークから、高解像度カメラや高速Wi-Fiアクセスポイントが必要とするギガビットPoE に対応している。
- PoE+(最大30W/ポート、PB203A はPB200EP 必要)に対応している。アクセス制御や高度なセキュリティ機能を搭載し、信頼性の高い監視・制御 システムを構築できる。
- 上位の運用監視システムと簡単に連携ができ、広域に設置された監視カメラやPoE 機器の状態を把握でき、異常時は遠隔から簡単に復旧作業が行え、 保守のための緊急出動回数削減に大きく貢献する。
- 異常発生や復旧、外部からの制御など、発生したイベント・ログは最大1,000件記録でき、機器の故障解析に役立つ。
- 異常通報連携機能を強化したため、弊社ネットワーク警告灯「警子ちゃん」シリーズや電子メール監視灯「メル丸くん」と連携し、光と音声で遠隔にい る管理者や保守要員に異常発生・復旧完了を通知することや、GigaBootと連携させ外部機器の電源制御も行える。