IIJ、ネットワークとクラウドを融合させた新型IoTプラットフォーム「IIJ IoTサービス」を発表
DX/IoT/AI 無料デバイスからネットワーク、セキュリティ、クラウド環境までを一体化しフルマネージドで提供
インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)は7月19日、各種デバイスのセンサー情報の収集から、蓄積・可視化、制御・管理の自動化まで、IoTシステムに必要なすべての機能を一体化し、クラウド上の”共通プラットフォーム”として提供する「IIJ IoTサービス」を、2016年11月より提供開始すると発表した。
IIJは、数百億とも言われる膨大な数のデバイスがネットワークに繋がり、数ミリ秒以内のリアルタイム処理が求められる将来のIoT環境を見据え、次世代のクラウドコンピューティング・ネットワークとIoTシステムの自動制御の実現を目指している。その第一弾として、同サービスではIoTシステムに必要なデバイス管理やネットワーク、セキュリティ、クラウドの各要素と、それらを統合的に管理する機能を提供する。これまで個別に機器やサービスを調達し組み合わせて構築していたIoTシステムをひとつのサービスとして提供することで、ユーザは低コストかつ短期間で導入でき、新たなビジネス創出へ注力できる。
同サービスの主な特徴は以下のとおり。
個別構築が不要で、容易なシステム導入を実現
同サービスでは、モバイル接続、認証、クラウド、既存システムとの連携など、IoTに必要な機能を網羅し、統合的な管理機能を提供するため、ユーザは、必要な機能をメニューから選ぶだけでIoTシステムを簡単に構築、利用することが可能になる。特に、デバイス、ネットワーク、クラウド間の接続や設定は自動化されるため、接続デバイスの増加に伴う作業負荷を軽減できる。ユーザは、初期導入投資や運用負荷を抑えながら、データ活用による新たなビジネス開発に集中できる。
高セキュリティなネットワークサービス
国内トップクラスの導入実績を持つMVNO事業者としての強みを活かし、低価格かつ大規模利用にも対応できる閉域モバイルネットワークを提供する。また、モバイル環境のほか、企業WAN接続やクラウド環境への閉域接続に加え、IIJが持つネットワーク運用ノウハウや先端ソフトウェア技術を駆使した高度なネットワークセキュリティ環境を実現する。
センサー機器の自動制御により運用負荷を軽減
各センサーから収集されるデータに対して、あらかじめ設定したルールに応じて機器の制御を自動実行する機能を提供する。例えば、設置されている場所の環境変化を感知し空調を自動調節したり、機器が停止した際の警報発信、自動再起動など、人の手を介さない自動制御が可能になる。