車車間/路車間通信の評価を低コストで実現

　アンリツは7月29日、「LTE V2X PC5通信ソフトウェア MX725000A」が、新たにCohda Wireless社の通信リファレンスモジュール MK6C Evaluation Kit（EVK）に対応したことを発表した。

用途：C-V2X PC5通信の機能評価
対象市場：自動車車載機ベンダ、通信機器モジュールベンダ、自動車OEMメーカー

　自動運転の要素技術としてコネクテッドカーを実現するC-V2XによるPC5通信は、交通事故回避という安全性に関わる重要な役割があるため、自動車OEMメーカー、部品Tier1メーカーの研究開発において多くの機能試験や回帰試験を必要とする。MX725000Aは、これらの試験を低価格で実現するC-V2X PC5通信の機能評価ソフトウェアだ。

　今回、対応する通信リファレンスモジュールにCohda Wireless社製MK6C EVKが加わった。アンリツは「MK6C EVKはC-V2X開発において広く使用されているので、MX725000Aを導入いただくことでより多くのお客さまに、車車間/路車間通信の評価を低コストで開始していただける」としている。

製品概要
　「LTE V2X PC5通信ソフトウェア MX725000A」は、PC5通信の機能評価用ソフトウェアであり、各国のITS規格で定義されている代表的なユースケースに対応している。同ソフトウェアはC-V2X通信リファレンスモジュール、GNSSシミュレータ、V2Xエミュレータソフトウェアと連携して動作する。

　市販されているC-V2X通信リファレンスモジュールを採用することで、これまでのような高価なハードウェアエミュレータは不要になり、低コストで試験環境を実現できる。また従来は、複雑なシナリオの作成やソフト言語ベースの試験をする必要があり、開発に時間を要していた。
　アンリツは「MX725000Aでは、インタラクティブなGUIで評価用シナリオを選択し、地図上でエミュレートされた車両を確認しながら、直観的で分り易い機能評価ができるため、品質の向上や開発期間の短縮を図ることが可能だ」としている。