業界初、無線通信デバイスの型式認証情報を集約型式認証WEBデータベース「TACS4」販売開始
DX/IoT/AI 無料IoTデバイスに搭載されるテクノロジーに対応
東陽テクニカは9月1日、無線通信デバイスの認証試験ラボとして世界有数のネットワークを持つAT4 wireless社が提供する国際型式認証サービスの関連ソリューションとして、無線機器の電波法規および関連情報を集約した、型式認証WEBデータベース「TACS4」のライセンス販売を開始した。
無線通信機能が搭載されたデバイスを使用・販売するにあたっては、各国の電波法規を満たし当局の型式認証を取得する必要がある。製品化の最終段階で実施する型式認証において、製品が法規を満たさないことが判明し仕様の大幅修正が必要となると、市場投入スケジュールの見直しを迫られることにもなりかねない。型式認証を滞り無く取得するためには、製品の企画段階から各国の最新の法規および関連情報を正確に把握することが不可欠だ。
IoTの拡大により、これまでインターネットに繋がっていなかった家電や自動車、産業用機器にも無線通信機能が搭載されることで、型式認証情報を必要とするデバイス製造者の増加が予測されている。IoTデバイスは世界各国での流通が想定されるため、型式認証に関する最新情報を包括的かつ的確に把握する重要性は増している。しかし、全く知見のない国の現地語で書かれた法規および関連情報を一から調べるのには、相当な時間とコストがかかる。更に、電波法規による要求事項は国ごとに異なり、不定期な改正も行われるため、常に最新の情報を入手し続けるには大変な労力を要する。
商品企画から製品化および販売後のメンテナンスまで必要な情報を網羅し、世界200 以上の国と地域に対応
今回ライセンス販売を開始する型式認証WEB データベース「TACS4」は、世界200 以上の国と地域の無線通信デバイスの型式認証に関する最新法規および関連情報を提供する。無線テクノロジーの使用可否、認証プロセス、ラベルの表示要件、認証の有効期間など、商品企画から製品化および販売後のメンテナンスまで必要な情報を網羅しており、法規情報を一から収集する手間を省き、かつ情報を一元的に管理することができる。AT4 wireless 社の型式認証専門チームが定期的に最新情報へとアップデートするため、自社内で法規情報を維持管理する必要がなくなる。
さらに、データベース掲載国については、認証取得代行サービスも併せて提供する。国ごと・案件ごとに、関連機関や窓口に相談・認証手続きを行う工数を省く。
「TACS4」を使用することで、最新の電波法規および関連情報を簡単に入手・一元管理することができ、無線通信デバイスの海外市場投入までの時間を最短化、コストの最小化に貢献する。
データベースのPDF 出力機能もある。