光通信、映像伝送ビジネスの実務者向け専門情報サイト

光通信ビジネスの実務者向け専門誌 - オプトコム

有料会員様向けコンテンツ

NECソリューションイノベータが中堅・中小製造業向け「NEC モノづくりIoTソリューション」の提供を開始

DX/IoT/AI 無料

 NECソリューションイノベータは8月31日、中堅・中小製造業のリードタイム短縮を支援する「NEC モノづくりIoTソリューション」の提供を10月より開始すると発表した。

 「NEC モノづくりIoTソリューション」は、RFIDタグやセンサ、ビーコンなどから収集したモノの位置情報から、モノの流れ(保管、移動、待ち、段取り、正味加工)を捉え、製造プロセスにおけるムダを顕在化することで、リードタイムの短縮を支援する。更に、モノの流れだけでなく、原価やキャッシュフローなどと組み合わせて製造現場を評価することで、ビジネス全体のリードタイムの短縮に貢献する。
 NECソリューションイノベータは、本ソリューションの提供にあたり、30社を超える製造業の協力を得て、実証実験や仮説検証を繰り返し行なっている。引き続き、多くの企業から協力を得ながら、中堅・中小製造業の継続的な成長を支える、次世代のソリューションを提供していくという。

image01

背景

 近年、ドイツや米国、日本の大手製造業では、IoTを活用した新たな製品の開発や、ビジネスプロセスの変革に取り組む動きが活発化している。また、中堅・中小製造業においても、持続的な成長のために、既存事業のリードタイムを短縮し、余剰リソース(人、モノ、金、時間)を創り出すことで、新たな事業への投資が可能となることを目指し、IoTの活用の検討が進められている。
 その背景として、多くの中堅・中小製造業の現場では、モノを作る正味加工時間の数百倍から数千倍の待ち時間が発生しているが、膨大な実績(保管、移動、待ち、段取り、正味加工)の記録作業は現場の負担も大きく、実態を把握できないという課題を抱えている。
 このような課題を解決するために、同社は、収集した実績情報から、製造業の現場をわかりやすく見える化することで、リードタイムの短縮を支援する、「NEC モノづくりIoTソリューション」の提供を開始したという。

価格・販売目標

トライアル版 10,000円(税別)/月~

  • パッケージをダウンロードして使用
  • 既存システムとの連携なし

カスタマイズ版 2,000,000円(税別)~

  • パッケージおよび各種カスタマイズ(情報収集の自動化、既存システムとのインターフェース、企業独自の分析機能など)含む

その他

  • RFIDタグやセンサ、ビーコンなどを使用して、モノや設備の情報を収集するSIサービス有

 同社は、今後3年間で200セットの導入を目指すとしている。

特長

ムダを顕在化し、リードタイム短縮を支援

 RFIDタグやセンサ、ビーコンなどから収集したモノの位置情報と時刻情報を管理する。これらの情報を組み合わせて管理することで、モノの流れを把握することができる。

リードタイムの短縮を支援

 収集した情報から、現場の状況をグラフで可視化する。このグラフから、標準のプロセスとは異なる淀み(ムダ)を容易に見つけ出すことができる。更に、発見したムダと同期した設備の稼働状況、作業者の状況などからその原因を遡及することで、現場改善の推進につなげることができる。

改善の見える化を支援

 従来から測定されていた現場力(可動率・直行率・歩留・在庫など)の評価指標の管理に加えて、リードタイムを時系列で管理し、リードタイム短縮の評価を行う。また、「NCTR(Net Conversion Time Ratio):正味加工時間比率=正味加工時間÷リードタイム」を採用し、現場力の進化指標(継続的に進化し続ける指標)として、工場やライン、製品ごとの評価を可能にした。更に、リードタイム短縮による原価やキャッシュフローの改善などを評価することもできる。
 これらの評価から改善の見える化を実現し、更なる現場改善や新たなリソース活用戦略に役立てることができる。

効果を確認しながらスムーズな導入を支援

 本ソリューションは、効果を検証しながら、段階的に導入することができる。例えば、トライアル版を利用して、一部の製造ラインで既存のシステムや手作業によって情報を収集、本ソリューションにアップロードすることで、分析や評価を行うことができる。これにより、モノの流れの情報を捉えることで、どのような効果が得られるのか、問題は何かなどを明確にすることができる。