NEC、SDNに対応する高速アクセスルータの最上位機種「UNIVERGE IX3315」を発売
データセンタ/LAN 無料 NECは8月29日、SDNに対応した高速アクセスルータUNIVERGE IX(ユニバージュ・アイエックス)シリーズの最上位機種として、「UNIVERGE IX3315」を発売した。
価格は998,000円から(税別)。販売目標は今後3年間、UNIVERGE IXシリーズで25万台。
新製品は、センター用ルータとして10ギガイーサネットのポートを2つ搭載し、転送性能10Gbpsおよび暗号化性能4Gbpsを実現している。また、従来機種比で約5倍となる最大5,000装置とのVPN接続も可能だ。
これらにより、大規模な企業VPNをこれまで以上に効率良く構築できるとともに、高速かつセキュアな通信を実現する。例えば、リテール業での1,000を超える多店舗ネットワークの構築や、社外との通信量が大幅に増加する業務システムのクラウドへの移行、導入が進むIoT(Internet of Things)において膨大な数のセンサーデバイスとの安全な通信などに有効だ。
背景
従来のインターネット接続やオフィス間通信から、クラウドを利用した業務システムやIoTの広がりに伴い、広域網(WAN)を介した外部との通信が大幅に増加し、高速・高性能なアクセスルータへのニーズが拡大している。
また、クラウド利用やIoT活用の際に必要となる企業ネットワークについて、通常のIP通信網から、WAN回線の可視化や目的ごとに適切な経路制御が可能なSDN活用への期待も高まっている。
新製品の特長
高速な処理性能と低価格を両立
10ギガイーサネットのポートを2つ搭載し、マルチコアプロセッサを活用した並列処理と、NEC独自の高速処理に特化したルータソフトの組み合わせにより、従来機種比で約4倍となる転送性能10Gbpsおよび暗号化性能4Gbpsを実現するとともに、100万円未満という低価格を実現。ユーザのクラウド導入やIoT活用により増加する社外との通信を、高速かつ安全に処理可能。
収容可能なVPN接続数を大幅に拡大し、大規模システムに対応
高いCPU性能と並列処理を活かし、VPN接続処理を高速化することにより、従来機種比で約5倍となる最大5,000装置とのVPN接続を実現。大規模な企業VPNを効率的に構築できるほか、ユーザがIoTを導入する際、膨大な数のIoTデバイスを新製品1台でセキュアに収容可能。
従来ネットワークからSDNまで幅広く対応
従来型のネットワークからSDNまで、幅広い企業ニーズに対応。はじめは従来ネットワーク用途として導入し、必要になった時点でSDNへ移行するなどの運用も実現。SDNコントローラから集中制御することで、WAN回線の可視化や経路制御などが可能。