アライドテレシスは8月23日、ベトナムの「イオンモールBinh Tan」が来店客向けのフリーWi-Fiシステムを構築した際、アライドテレシスの無線LAN APコントローラー「UWC」、無線LAN AP「ATTQ4600」を中心とするソリューションを導入し、信頼性の高いフリーWi-Fiサービスを実現したことを発表した。

誰もが安心して利用できる、フリーWi-Fiサービスを導入

　2016年7月1日、ベトナム国内イオングループのショッピングモールとして、ベトナム4号店となる「イオンモールBinhTan（ビンタン）」が開店した。
　「イオンモールBinh Tan」は、ホーチミン市中心地から南西約10㎞のビンタン区に位置する、医療施設、学校、居住エリアなどを有するインターナショナル ハイテク ヘルスケア パークに立地する。
　モールは、核店舗である総合スーパー「イオンBinh Tan店」を中心に、サブ核店舗や専門店約160店舗で構成されている。敷地面積約46,800㎡、地上4階地下1階のBinh Tan店は、食品売場を中心としたグランドフロア（1階）、ファッション雑貨の1stフロア（2階）、キッズ・ベビー用品等の2ndフロア（3階）、レストランとシネマコンプレックスの3rdフロア（4階）からなり、高品質・高機能な日本の商品を豊富に取り揃えている。
　「イオンモールBinh Tan」では、ショッピングモールがコミュニティ拠点として地域に望まれ、そこに暮らす人々の生活をより豊かにすることに貢献することや、人と環境に配慮したモールの実現を目指している。その取り組みのひとつとして、同モールではベトナム国内イオングループのショッピングモールとしては初めてとなる太陽光発電設備をはじめ、LED照明及び照明制御システムなどを導入している。また、館内は、誰もが安心して利用できる居心地の良い空間を提供することを目指して、ベビー・キッズルーム、デジタルサイネージなどが設置され、フリーWi-Fiサービスもこのようなコンセプトの一環として導入された。
　導入に際してイオンモールVietnam社では、要件を精査し、ベンダ数社によるコンペを実施し、その結果、アライドテレシスの提案が採用された。フリーWi-Fiサービスについては、2015年9月に開店したハノイ１号店「イオンモールLong Bien」にも導入されており、その際もアライドテレシス製品が採用されている。
　Binh Tan店のフリーWi-Fiシステムは、IEEE 802.11a/b/g/n/ac対応無線LANアクセスポイント「AT-TQ4600」、無線LANアクセスポイントコントローラーアプライアンス「ATUWC-APL」、PoEスイッチ、およびレイヤー3・ギガビットイーサネットスイッチ「AT-x610-24SPs/X」が導入されている。AT-x610-24SPs/Xは2台導入され、VCS（Virtual ChassisStacking）によるスタック構成となっている。VCSは専用ケーブルで複数台のスイッチ間を接続し仮想的な一台のスイッチとして冗長性を高める機能だ。
　また、VCSグループの各スイッチはすべてアクティブ状態で動作するため、負荷分散をも実現しており、高信頼のWi-Fiネットワークを実現している。なお、同モールのPOSシステムと監視カメラ・ピープルカウンターシステムにも、コア・スイッチに「AT-x930シリーズ」、フロア・スイッチに「ATx510Lシリーズ」、「AT-x310シリーズ」、無線LANアクセスポイントAT-TQ4600、無線LANアクセスポイントコントローラー「UWC（Allied Telesis Unified Wireless Controller）」などが導入されている。

ネットワーク構成イメージ図

オープン初日に約15万人の来店者、快適なフリーWi-Fiサービスを提供

　今回のフリーWi-Fiサービスの導入効果について、イオンモールVietnam社Construction Department副マネジャーのDo Cong Quyen氏は、「オープン初日には約15万人のお客様が来店され、フリーWi-Fiには常時400 ～ 600名の利用者が接続していたが、快適にインターネットに接続でき、1日で1,000件以上のWi-Fiユーザーの顧客情報が登録された」と語る。