NECと米国Space-Time Insightがシンガポールにおける次世代電力網に関する共同開発プロジェクト「SPEAR」に参画
DX/IoT/AI 無料 NECおよびNEC Asia Pacificは8月18日、欧米の大手電力事業者を中心にデータ分析・可視化ソリューションを多数納入しているSpace-Time Insight(以下、STI)と共に、シンガポール最大の電力会社であるSingapore Power(以下、SP)が推進する次世代電力グリッド共同開発プロジェクト「Singapore Power Energy Advanced Research and Development(SPEAR:スピア)」に参画すると発表した。
本共同開発プロジェクトは、シンガポールのエネルギーインフラの更なる高信頼化・高効率化を目指して、次世代スマートグリッド技術の研究開発、実証、導入のために設立されたSingapore Power Center of Excellence (SP CoE)におけるSPEARプロジェクトの1テーマ(Theme 8A for Energy Network Health Analytics)に位置づけられる。
本プロジェクトでは、Singapore Power、NEC、Space-Time Insightが共同で、ビックデータ分析に基づくリスクベースマネジメントによる設備投資・保守の効率化といった設備管理の高度化に関する検討と、停電状況・エリアのリアルタイム可視化・分析、復旧見込み時間の精度向上といった停電管理の高度化に関する検討を行う。
SP CoEでは、シンガポールの次世代スマートグリッドに繋がる様々な研究開発とイノベーション創出をけん引している。その中でもデータ分析は、世界的に非常に高いレベルを誇るSingapore Powerの送配電サービスの維持・向上においても、重要な鍵となっている。NECとSpace-Time Insightが提供する分析・予測は、電力グリッドの信頼性、耐久性向上と障害時のインパクトを最小化する。
NECおよびNEC Asia Pacificは「共同プロジェクトの経験を生かし、ICTとエネルギーを融合した新技術・ソリューションの創出を加速すると共に、アジア・太平洋地域でのスマートエネルギー事業の更なる拡大を進めていく」としている。