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NEC、北日本放送の社内ネットワークをSDNで構築、ネットワークの運用工数を半減

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 NECは6月7日、北日本放送の社内ネットワークをSDNで構築したと発表した。
 北日本放送は、地域の生活や文化、産業を支えるメディアとして、富山県を中心にテレビ/ラジオ放送事業を展開している。北日本放送では、コアネットワークの更新にあたり運用の効率化や、既存ネットワークとの共存が容易なNECのSDN(Software-Defined Networking)ソリューションを採用した。SDNソリューションの導入により、GUIを使ったネットワーク設定や構成の可視化が可能となり、運用工数を半減する効率化を実現したという。

ネットワークイメージ図

ネットワークイメージ図

導入の背景

 北日本放送では、専門的な知識が必要なネットワークの追加・変更作業を担当者が一人で行っているため、運用管理の負担が増大していた。また、コアネットワークの更新にあたり、既存のネットワーク機器を活用し、導入コストの最適化を図ることも課題となっていた。北日本放送では、これらの課題を解決するため、NECのSDNソリューションの採用を決定したという。
 導入システムの特長は次の通り。

直感的に判りやすいGUIによるネットワークの運用管理の効率化を実現

 NECのSDNソリューションは、GUIにより、論理的に独立した仮想ネットワーク(VTN:Virtual Tenant Network)を設定でき、物理的・論理的なネットワーク構成を可視化できる。また、運用ツールとして「WebSAM NetvisorPro V」を導入し、ネットワークセグメント毎の通信量などをグラフ化して、利用状況を把握、ネットワーク運用に活用している。これらにより、ネットワーク運用を効率化し、工数の半減を実現したという。

コストを抑えながら、段階的に拡張できるネットワークを実現

 今回、コアネットワークにSDNを導入し、既存のネットワーク機器を入れ替えずに共存させて、コストを抑えたスモールスタートを実現した。将来、通信量が増大した場合には、機器を追加するだけでネットワークを拡張でき、性能要求に合わせたスケールアウトが容易だ。
 また、新ネットワークでは伝送性能を向上しており、近年、番組制作用の取材音声や動画データの送受信が増加に伴うネットワークの帯域を圧迫による、通信の遅延リスクを低減している。

電話サービスを新ネットワークに統合

 電話サービスをIP化、電話用のVTNを設定し、従来は別配線だった電話ネットワークを物理的に今回のネットワークに統合した。電話専用ネットワークを廃止したことで、コストメリットを高めている。