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5Gを用いた8Kライブ伝送実証実験に成功【ミハル通信】

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 ミハル通信は3月5日、NTTドコモ(以下、ドコモ)関西支社、毎日放送(以下、MBS毎日放送)、アストロデザインと共同で、ドコモの5Gプレサービスを活用した、8K素材のHEVCライブストリーミング実証実験(2月12日~14日)を行い、MBS毎日放送本社からドコモ関西支社への伝送に成功したと発表した。

 8K素材はカムコーダーに収めたコンテンツ再生ならびに屋外ライブ映像を使用。8K-HEVCライブストリームを公衆インターネット網と5Gネットワークを使い無線伝送し、4K/8K衛星放送用の高周波信号に変調したのち、民生用8Kチューナーで復調した。
 ドコモの5Gを活用して、現行の4K/8K衛星放送に用いられているデジタル放送信号多重化(MMT-TLV)方式でストリーム伝送し、この衛星放送標準規格(ISDB-S3)で変復調まで実現できたのは全国初となる。また方式にかかわらず、ドコモの5Gで8K素材をHEVC伝送したのは関西で初となる。
 今回の検証は、ドコモとMBS毎日放送、8K各種製品を扱うアストロデザイン、8K信号圧縮技術ならびに高周波技術を得意とするミハル通信が加わることで実現できたもの。ミハル通信は「今回の5G検証を受けて、新規ビジネス展開を図り、社会的課題の解決に向けて取り組んでいく」としている。

5Gによる8K素材のHEVC伝送。

今回の実証実験における各社の役割

NTTドコモ
・5Gプレサービスのネットワーク環境および対応端末の提供

MBS 毎日放送
・8K素材の準備、提供。カムコーダー、エンコーダー等の設置場所の提供
・アップリンク側回線の準備、提供
・VPN ルーター、モニタの準備、提供
・検証で得たパラメータデータの評価

アストロデザイン
・伝送システムの設計
・5Gデータ通信による検証
・検証で得たパラメータデータの評価
・8Kカムコーダーの準備、提供

ミハル通信
・伝送システムの設計
・5Gデータ通信による検証
・検証で得たパラメータデータの評価
・アストロデザイン製クロスコンバーター、8K HEVC エンコーダー、VPN ルータ、ISDB-S3 変調器、 8K チューナーの準備、提供

検証風景

MBS 毎日放送本社(左下前面青い機器が8K HEVC エンコーダー)

ドコモ関西支社(左上奥がドコモ5G基地局。左上手前が5Gデータ端末)