マスプロ電工は、CATV、BS（右旋・左旋）、CS（右旋）を受信可能な、屋外（内）用光受信機（V-ONU）ORD7BCTR3を4月11日より発売した。
　CATV帯域は70～770MHz、BS（右旋・左旋）、CS（右旋）帯域は1000～2681MHzの広帯域で伝送された信号を受信できる。
　2.4GH帯域のシールド性能を向上させ、無線LANなどの電磁波からの影響を同社従来機種より軽減している。
小型縦長構造によるスリム化により、同社従来品と比べ設置面積が約30％減の省スペースで設置できる。

　2015年12月よりケーブル4Kが開局し、ケーブルテレビにおける4K放送がスタートして以来、一般市場においても、4Kテレビや4Kカメラなどの4K製品が注目を浴びており、より高精細で美しい4K放送に対する消費者の関心が高まってきている。また、2018年より実用放送予定の4K・8K衛星放送では、放送波はBS、110°CSの左旋円偏波で送出される予定のため、将来に向けて、左旋円偏波の信号を受信できる光 受信機（V-ONU）が必要となる。
　今回開発された光 受信機（V-ONU）ORD7BCTR3は、受信周波数帯域を従来の2602MHzから、2681MHzに拡張しているので、将来のBS左旋円偏波も受信が可能だ。
また、受信帯域内である2.4GHz帯の電波は、無線LANをはじめ様々な電子機器で使用されている。これらの電波に対してV-ONUが影響を与えない、また、受けないための対策として、2.4GHz帯域のシールド性能を向上させ、無線LANなど他の電波からの影響を同社従来機種より軽減しているという。
電源部に異常を知らせる機能を搭載することで、施工面での利便性も図っている。遠隔制御センター装置からの制御信号で、光 受信機のRF出力をON/OFFできる。70～770MHzと1000～2681MHzを同時または個別に制御可能だという。
　光ファイバトレイを内蔵しているので、光ファイバの接続が機器内で行える。機器内にはメカニカルスプライスなど3個、WDMフィルタ1個、SCアダプタ2個を固定できるので、外部にローゼットボックスなどを設置する必要がない。
　光ドロップケーブルの取付けはワンタッチクリップ構造。従来機種で使用していたビス留めをなくし、工具不要で取付可能にしている。また、通常のドロップケーブル以外に、φ3mmの光コードも同時に取付けることができる。