シンクレイヤが、⾼出⼒で省電⼒なV-ONU『SORC-101R』を発売
映像伝送/CATV 無料徹底的な現場主義デザインで、グッドデザイン賞も受賞
シンクレイヤは3月31日、光放送信号を電気信号に変換する映像⽤光回線終端装置(V-ONU)『SORC-101R』を開発し、販売を開始したと発表した。

同製品は、 ⾼出⼒・省電⼒であり設置時の作業性にも優れていることから『SORC-100シリーズ』として、2024 年度グッドデザイン賞と、令和5年度名古屋市⼯業技術 グランプリ奨励賞を受賞している。

V-ONUの使⽤イメージ。光ファイバケーブルを通じて伝送された放送信号を電気信号に変換し、テレビ視聴を可能にする。
開発の背景〜持続可能な放送・通信社会をめざして〜
シンクレイヤは、持続可能な放送・通信社会をめざして創業60年以上の歴史で培った技術⼒を⽣かし、SDGs 時代の環境配慮型最新モデルとして同製品を発売した。
持続可能な社会をめざすためにも、⼈⼝減少や資源採掘可能年数を鑑み、限りある労働⼒や資源を 有効活⽤していくことが求められる。テレビ放送・通信設備を運⽤するには、作業者の労働⼒・電⼒・ 製品を構成する資源が⽋かせない。同社は機器開発からそれらの課題解決に挑戦し、持続可能な社会の実現に貢献する。
徹底した現場主義のデザイン。折れやすい光ファイバ収納ストレスからの解放
光ファイバは折れやすい。そんな設置作業時のストレスを解消すべく「光トレイ」を中⼼として徹底的に構造の⾒直しを図った。同製品の光トレイは搭載する各部材を横⼀列に配置し⽬視確認をしやすくしたほか、広い余⻑収納部と押し込みやすく外れにくい同社独⾃の⾶出防⽌構造を採⽤した。また、蓋が開く⾓度は⼀般的な製品は90°だが、120°まで⼤きく開く独⾃構造を採⽤。これらにより作業性が向上し、短時間でミスなく設置作業が⾏えるようになる。

「光トレイ」は、光ファイバやコネクタが簡単に収まるよう、様々な⼯夫が施されている。

120°まで⼤きく開く蓋。作業時の機器内部へのアプローチがしやすい。
⾼出⼒で省電⼒。業界トップクラスの性能と環境負荷低減を両⽴
V-ONU としての性能にもこだわり、特に重要視される信号の出⼒レベル性能は、業界トップクラスだ。⼀般的に⾼出⼒化を図ると、それに⽐例して消費電⼒が増加するため、デバイスと回路ロスを 徹底的に⾒直した。

従来品よりも多くの部屋に分配できるよう出⼒をアップしながら、消費電⼒は従来品の約50%を実現。CO2排出量の低減にもつながる。
ワンタッチで分離。廃棄時も簡単分別
⼯具を⽤いずにワンタッチで樹脂ケースと⾦属ユニット部が分別できる構造を採⽤。廃棄の際に簡単に分別リサイクルができる。

役⽬を終え廃棄する際も分別リサイクルしやすく、地球環境にもやさしい設計となっている。